650外伝。コロセウム 決勝当日・・・・・の幕間。

緑の街、グリダニア。
第七霊災といわれる災害により、街は復興を・・・
その最中、「アリティア護衛サービス」といわれる会社が経営している孤児のための宿舎付きの学舎。
その校長であるところの赤毛のヒューランの女性は、自身も授業に携わり、やんちゃ盛りの子供達の相手もしているわけだが。
この三日、とんでもない量の、簡単に言えば3倍、いや、4倍の書類整理に追われ。
そもそも、倉庫管理が3倍。
本社経由の書類や、ウルダハの物産がエグい量の書類。かつ、この学校の面倒や、
本業であるところの護衛サービス、事業展開した人材斡旋など。
すでに徹夜は三日を超え、雇った教師からは「校長、首の動きがなんか・・おかしくなってますよ?」といわれる始末・・・さらに、
生徒からは。「こうちょうせんせい、なんか、おにんぎょうみたい。」など。
ああ、そうですよ・・・・そうでしょうとも!
レイ・スコイアットロ、いや、レイ・ローウェルは目眩がするが・・・今日も書類と、子供達と、困難に立ち向かう。
そして。
学校の怪談として・・・・

夜中に「ああああああああっ!!!むおぅっ!!!」
と女性の奇声が、と。宿舎の子供達の心胆を寒むからしめる事態を生む。余談だが。



鬼哭隊屯所では。
「ネルケさん、こっちは?」
茶色の髪の青年は、隊長であるところの母の代理として、奔走していた。
「ああ、そっちはねえ・・・・」
少々頼りなさそうな柔和な顔の青年は、それでもしっかり母の代役をこなしていた。
母と妻がコロセウムという闘技場に足を運んで三日。
そろそろ、か?明日位には帰ってくるだろう。
街の警備と、復旧に尽力しているが、それほどのトラブルはない。
あえて言えば、妻の手料理ではなく、外食しかできないことか。食費がかかる。
これはこれで妻からは文句が出そうだが・・・・仕方あるまい。
「うん、そっちに二人ほど回ってもらおうか。」指示を飛ばす。
やんわりとした人柄だが、隊の中では信頼もある。



「マスター?」
リムサ・ロミンサの酒場。
「どうした?ウルスリ?」
「いえ・・・・。」
髯のマスターの隣にいるエレゼンの女性が。
なんとも言えない表情で見つめてきて。
今日の酒場はヒマだ。
いつもは盛況なのだが、今夜はどうにも。さっきの来客が2人、それもすぐに帰ってしまい。今は酒場のメンバーだけだ。
「あれか?コロセウムの決勝だっけか?」
「はい、そろそろ開幕だったと。」
陽は中天に差し掛かる。まあ、酒場だけにこの時間だと、リーヴを受ける冒険者が入れ替わり入ってくるくらいで、酒場に座るのは・・・。
そこに。
「や。」と。青いジャケットのエレゼンの青年が。
「お、珍しいな、カルヴァラン。どうした?」
「いや、なんとなく、か。」
浅黒い肌の青年は、気遣わしげにパールを持っているが・・・・
「ああ、そういえば嬢チャンが決勝に出てるんだってな。」
「そうなんだ・・・。」
「まあ、魔女もいるんだ。そうそうな事にはならんだろ?」
「まったく・・・あの戦場にしても、俺の心配を楽しんでいるとしか・・。」
「惚れた者の弱み、だな。」横からエレゼンの女性が脚をつねってくる。
素知らぬ顔で髯のマスター。
「まあ、健闘を祈ろうぜ。」ラムを注ぐ。
「ああ、フネラーレに乾杯、だ。」二人は乾杯を。
少しうらやましく・・・いや、そんなことは・・・ウルスリはこっそり。自分もラムを。



「どうも!ナオ・ガムドゥラっていいますっ!」
グリーンのドレスに白髪、ベレー帽をかぶったミコッテの少女。
グリダニアのカフェ、カーライン。
エレゼンの少女、カナーリエンフォーゲルが寿退社したため、募集をかけたところ、この娘が採用されたのだ。
「よろしくねー、ミュ・アハート。だよ。」オーアは。
「よろしく!私イーリスね。そうそう、こっちのミコッテはオーアでいいよ。」
「ちょっ!」
「仲良くね。」主人のミューヌ。



「う~ん、コロセウムか~。」
パールを使い、中継を聞いているララフェルの女将。
「マユちゃんは元気にしてるかしら?二人目ができた、とは聞いたけど~。親子で来ないかしら?」
クイックサンドにて。
「あ、いらっしゃ~い!」
今日も盛況だ。


----------コメント----------

この話で650話!
660話は行けそうだねwまだ1ヶ月ちかくあるしw
Marth Lowell (Durandal) 2013年07月28日 12:27

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アリティア護衛サービスは元々、
ウルダハ、グリダニア間の護衛と新米冒険者向けの指導がメイン業務だったのに、
いつの間にか学校と人材派遣業務が増えてるって言うw
業務内容が一番多い支社はレイのところなんだよねぇ・・・。
新生になったら幹部増えるだろうしそれまで頑張ってもらうしかw
Marth Lowell (Durandal) 2013年07月28日 12:33

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>マルスCEO、もうそんなになったのねw
660話か~、もうちょい伸ばせそうかしらw
8月にちょいっと旅行に行くから4,5日は間があくけどねw
旅先にはサーフェス持って行くつもりだから、描けるかもしれんけどw

このお話でのレイの絶叫はちゃんとネタ回収って事でw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月28日 12:59

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なつかしの面々(^-^)ノ 随分久しぶりなご登場の気がします。
Caffeカーラインでは、新生のNPCキャラも登場w
ちなみに「ガムドゥラ」で調べたら、落星版の頃には二人いましたよ。でも、ナオさんの瞳がムーンキーパーなのに、そちらのふたりはサンシーカーっぽいんですよねぇ。
うーん・・【/think】
●キト・ガムドゥラ(#72)・・リムサ最寄りのキャンプビアデッドロック
●サミ・ガムドゥラ(#132)・・ウルダハ飛空挺の出口受付
※()内は、ロドストでNeftis Astraiaさん(Durandal)がまとめていらっしゃる「ミコッテNPC図鑑」の項番です。
Ephemera Mitoa (Durandal) 2013年07月28日 14:06

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>えふぃたん、そうなのかw
チェックすごいわねw
ナオたんは、カーラインcafeでは初顔あわせだったのでw
カナルも抜けたことだし、ちょうどいいかしらとw
キャラ作り、どうしようかしらw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月28日 14:53

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たぶんレイはこんな感じw
http://lodestone.finalfantasyxiv.com/rc/forum/thread?gcid=2231017&threadId=1834003
画像31
Marth Lowell (Durandal) 2013年07月29日 10:05

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>マルスCEO、フキましたw

いやまあ、ネタ?としてはこっちから振ったワケですけどw
前振りはCEOからですけどねw
レイたん、可哀相過ぎるキャラに転落していってますw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月29日 15:08

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追記

学校は孤児を~というマルスCEOの提案から、だけど派遣はあたしの話しの流れから追加されちゃいましたねw
レイたんには死ぬ気でがんばってもらいましょうw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月29日 15:23

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