「エリ!ヤバイって、どう?」
オレンジの髪のエレゼンの少女。
傍らには黒髪を短くしたヒューランの少女。
「カン、かな。」
スラム育ちの彼女は、危険に敏感だ。
翻って、自分は温かい家庭で育ってきた。
その違いだろうか。
ミーランは、その点は踏まえて、相棒を信頼している。彼女の危険感知は間違いが無い。
「伏せろっ!ミーっ!!!」
いきなりの指示。
慌てて体を転ばせる。
ぱんぱんぱん。
3度ほど、乾いた音が響いた。
「なに?」
転んだせいで擦り傷(この程度は防御結界でできないが。)を気にして、立ち上がろうとする。
「ばか!」
相棒の声。もう一度転がる。
ぱんぱんぱん。
乾いた音の先には、土煙が出来上がっている。
何がなんだかわからない。
「エリ?」
相棒を見る。
悔しそうな顔の彼女は「しくじった。これはヤバイ。あんなんアリか。」と。
「へ?」
「銃だよ、聞いた事あらへんか?」
「聞いた事くらいは・・って亡霊氏が使ったヤツだよね?」
「もっとタチ悪いわ、あれ。」
「えええ???」
「亡霊のんは、いいとこ2発やろ?アイツ、今さっき、3発撃ったんやで?それも2回。」
「げ。」
「最低でも6発撃てる銃、ってことや。威力自体は亡霊ほどやないみたいけどな。
亡霊の銃は、アホみたいな威力やしな。そこまではできひんみたいやな。」
「ふーむ。」
どうしたものか。
いや、待てよ。6発しか撃てない。
と、いうことは。
撃ち尽くせば、武器が無いのでは?弾を補充する時間に距離を詰めれば?
「エリ!弾、詰めるのって時間かかるよね?」
「知らへん!でもすぐには無理やろ!」
「今のうちじゃない?」
「賛成できひんわ。まだ危ない、って気がするねん!」
「じゃあ、どうするのよっ!」
「あの銀髪、銃は使いこなせてるのかわからへん。近いならともかく、この距離なら中てられへんにゃし。
銃自体、そんなに精密やあらへんかもしれへん。」
「そんで?」
「もう一回、撃たせようやんか。その後に距離を詰めようか。」
「なるほど、やるわね。」
「スラムじゃ常套手段やし。相手を乗せるのは。」
硝煙の香りを楽しみながら、弾を入れ替える。
バラり、と薬莢が落ちると同時にシリンダーに弾丸を装填していく。
「ハイルストーム(嵐の賛同者)」は熱い銃身を。
「暁の」の名前を背負う女性は、オッドアイを陽に煌めかせる。
この瞬間は、瞳が紅く映る。
「クリムゾンアイ」と呼ばれる所以でもある。
「かかってこい、お嬢ちゃん達。」
「いくで、ミー!」
「OK!」
盾を前面に押し出して、できるだけ身を隠しつつ。
ミーランが前面に押し出して、受ける間にエレディタが強襲する、という作戦だ。
その後の策もある。
「ふん、わかりやすいね。」銀髪のミコッテは、軽く一発撃つ。
盾を抜くことはできなさそうだ。
ならば。
奇襲を目論んでいる相手にぶち込む。盾持ちは所詮盾だ。本命じゃない。
一発づつ。丁寧に撃ちこむ。
リボルバーが回転し、弾丸が丁寧に吐き出されていく。
「クォもいい品だすよね。」
黒猫を賞賛しつつ。どうせ、コレも商品のプレゼンとして魅せているのだろうね。と内心。
だけど、こうやって上手に使うことで、自分の価値も上がるのなら、コレもプレゼンだ。
商売相手としては、気に食わないが、大手ではある。コネは大事だという事。
「ミー!大丈夫か!?」
「うん、なんとか耐えれてる!コレなら大丈夫。今、5発防いだ!」
「よおし、後1ッ発やな!」
「うん、エリ、作戦通りだね!」
「ったりまえや!」
ぱん。
6発目。
騎士の盾はそれを防ぐ。
が。
「かかったな。小娘。」
笑みが止まらない。
二人の少女は、二手に分かれ、襲い掛かるが。
「誰が銃が一丁だって言った?」
もう一つの銃が差し出され。
ばうん!
「コイツはさっきのとは違って、威力があるんだ。残念だったね。お嬢さん達。」
銀髪のミコッテはにやける。
「レリクス(暗黒)」と呼ばれる銃身から放たれた銃弾は、黒髪の格闘士を吹き飛ばす。
「エリっ!!!」
相棒を見るが、もちろん死んではいない・・が、サインを出している。
よし!
彼女はあえて囮になったのだ。
「食らえっ!」
「な!」
剣技の奥義を放つ。
銃はその高威力ゆえに、女性の腕には負担がかかる。
なので、一発撃たせて、次までに仕留める。
これがエレディタの作戦だった。
「ヴォーパルブレード(致命撃)!!!」
「な、馬鹿な!」
5連撃にも及ぶ剣戟に、さしもの銃士も・・・・。
「エリっ!」
相棒に駆け寄るが。
「ようやったやんか。これで退場や。後はしっかりやりや。」
移動術式の青い光に包まれていく。
次の相手は・・・あの姉妹か。師匠とはできるだけ相対したくはない・・。
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あんなのあるんだねw 使い勝手よさそうだからぽちっておいたー
手がふさがらないのがいいわ。
Rapu Taro (Hyperion) 2013年07月17日 04:34
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>らぷたん、うんむw
探してみたら結構あったw
レビューだと、けっこうよさげだったので、あたしもぽちったw
β4で語ろうぜw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月17日 05:08
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なんかまたおもしろいモノをみつけた様子。。。
語らうなら一般のチャットルームとかスカイプ使うとか手はいろいろあるものだよー。
Narvi Grolya (Ridill) 2013年07月17日 07:32
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>ナルさん、なるほど。
確かにおもしろいモノ見つけちゃったw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月17日 08:56
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お邪魔します^^
昨夜は来ていただいてありがとうございました!
Marthさんからお話のあった相互リンクの件、こちらとしては是非お願いしたいと思います。まゆりさんのご意見はいかがでしょうか?
Silfa Lue (Ridill) 2013年07月17日 09:01
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>シルファさん、いらっしゃい♪
あたし的には全く問題ないですよ~
むしろよろしくお願いですw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月17日 09:05
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ありがとうです!では早速・・・そちらからも良かったらリンクをお願いします^^
Silfa Lue (Ridill) 2013年07月17日 09:11
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>シルファさん、あいっすw
ただ、コッチのページはマルスCEOの管轄なので、あたしがどうこうとは・・。お願いしておかなければ。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月17日 09:15
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ミーランの盾ってこんなの?w
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0-%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3/dp/B003I47396
この商品のレビューが面白いw
Marth Lowell (Durandal) 2013年07月17日 16:58
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>マルスCEO,ウケましたwww
タワーシールドかしら?ヒーターの方がナイト的にはかっこいいけどw
レビューはバカウケしましたwww
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月17日 23:58
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途中ではなしてたのはこういうことか。。。
一生懸命すぎてちら見しかしてなかったw腹筋ががが!w
Narvi Grolya (Ridill) 2013年07月18日 01:11
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>ナルさん、腹筋鍛えるのに最高?w
こんなん、amazonで買えるんだwしかも金額がっぱねえw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月18日 01:42
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ミーチャン♪の応援するぞぉ?※ヾ(≧ω≦*)ノ※
Tink Brownie (Excalibur) 2013年09月20日 11:00
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>てぃんくたんwどもw
ミーランは天然ゆえ、いろいろやらかしちゃいますがw
どうぞw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年09月20日 12:02