「そんな・・・。お父さん・・・。」
オレンジだが、赤みがかった髪は陽の加減でどちらにも見える。
エレゼンの少女は、細い腕で体をぎゅっと抱きしめる。
コロセウムの中、爆炎を振り撒く術士。父。
師匠であるところのルガディン、ユパ、相棒のエレディタと共に2枚目の対戦を観ていたのだが。
ララフェル(名前は知っているが・・・)の術士との対戦で敗れてしまった。
師匠いわく、父も相当に危険人物になるくらいの術士だったようだが。
かのララフェルはさらに上を行く人物らしい。
「ミー?」
相棒の黒髪を短く刈った女性。エレディタ。
普段は憎まれ口や、偉そうな口調で口げんかも絶えないが。
今は、思いやる目を。
じつは、彼女の仲間意識はとても強い。
リムサ・ロミンサのスラムで育った彼女は、ちょっとしたチームのリーダーでもあったのだ。
「うん。」
少しの沈黙
「大丈夫。」
相棒に応える。
エレゼンの少女は頬を軽く。両手で。
パンパン、と叩く。
「うん、ミーは大丈夫。」
改めて戦場を観る。
先ほどのララフェルの術士は移動をしたようだが。
父が倒れる前に負傷を癒された給仕娘が見えない。
「あれ?」
黒い肌に銀髪、さらに戦場?でも給仕服という、かなり目立つ出で立ちにも関わらず、だ。
「ミー!あっち!」
相棒の声に。
「うっわー・・・。」
つい、声が。
あの服装で。
信じられないほどの速度で走る姿。
そして、相手は・・・。
東方剣術の女性。
「先ほどは遅れを取りましたが。あなたも極力排除すべきと判断します。魔女をすら退けた腕前、ワタクシも参考までにお願いいたします。」
ナックルを取り出す。「デストロイヤー」
破壊者を拳に収め、名乗りを挙げる。
「ベリキート・ラピスラズリ。往きます。」
黒髪、赤い瞳の女性は。
銀色の光をその鞘に。
「・・・・斬る。」
手を添え。
「・・・黒雪。参る。」
「エリっ、師匠っ!なんかスゴイ事に!」
エレゼンの女性は興奮を抑えられない。
「ミー、うるさい。」
「ミーラン、アルの間際の回復術式が間に合った、って事かなあ。」
なるほど。一つ先を打つ、か。
エレゼンの剣術士はおおいにうなづく。さすがは父だと。
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ついに暴走モード突入かちら?(^◇^;)
読者キャラチームも応援したいし お気に入りの魔女サン&フネラーレチャン♪のオリジナルキャラチームも 捨てがたい(; ̄ェ ̄)
どーなるのかとっても楽しみですん( *´艸`)
Tink Brownie (Excalibur) 2013年07月03日 08:51
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>てぃんくたんwww
まだどうなるのかは、あたしも未知数w
書きながら考えますw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月03日 12:37