839セブンス。ある青年達のクアットロ。

(おいおい。またこりゃ派手な一団だなあ。)
溺れた海豚亭、マスターのバデロンは。
無精ヒゲをしごく。

カウンターには、馴染み、といえば馴染み。そして「迷惑来訪者(ナイトノッカー)」が。
「どうかした?」と聞いてくる。
「いや、ちと上にお泊りの上客さんがね。」
「ふうん?」振り返ると、これまたびっくり、なのだが(なにせ兄弟子の一人娘が男と同席)そこは、無関心を装う。
「あの子も年頃だからね。」にんまり。
「最近、剣聖(サン・スパーダ)を襲名したそうだぜ?」マスター。
「らしいわね。」ラムを一気に煽り。「もう一杯。彼女に乾杯、かな。」
「レティ。そんなに飲んで大丈夫なの?」こちらは親友の鬼哭隊隊長。「無双の槍(レジェンダリスピア)」スウェシーナ。
「スゥ。人生には活気が必要。わかる?」
「いいけど、飲みすぎてぶっ倒れないでよね?」
「兄弟子の愛娘が、男と一緒に酒場に繰り出すなんて。それもあの二人。」
「知り合い?」
「知り合い、ってわけじゃないけど有名人よ?」
「へえ?」
「まあ、グリダニアにヒキコモリなお前じゃわからないだろうけど。」魔女がニヤリ。
「ぐあ!引きこもってなんかないし!それに仕事だから!」隊長が言い返す。
「ムキになるところがスゥのいいところなのよね。」
「なんで?」
「からかい甲斐がある。」
「!?・・っ!!!!」

そんな二人がカウンターで・・・・
小声でマスターが。(ウルスリ、これ、なんのイベントだ?)(マスターの忍耐力テストじゃないんですか?)(それって・・・)(何時逃げ出すか、かと。)相変わらず辛辣なパートナー。


そんなやり取りをよそに、男女4人がテーブルで乾杯を。
ショットグラスのラムを一気に飲み干し、運ばれてきた生ハムやチーズを。
そして歓談を始める。
「ねえ、えーっと。ミーランさんだっけ。盾さばき、上手だったねー。」白魔道士、エレンが皮切りに。
「え、そんな!」ラムのせいもあり、上気した頬がさらに。
「ま、剣聖やしな。」と相棒のエレディタ。
「ほう。」とは、召喚士の青年。「確か、四星の一つ、じゃなかったかい?」
「そうやな。うちらの師がその一人、剣聖でな。この前襲名したんや。」
「へえ、高名な方だったんですね。これは失礼をしたかな。」
「そ、そんなっ!エリ!」顔が完全に真っ赤になっている。「そんなに謙遜しとったら、オッサンに悪いやろ?」「そ、そうかもだけどっ!」
二人のやり取りを楽しそうに見ている二人のミコッテ。
「では、俺も改めまして。「神気の指輪(マスター・オブ・リング)」リガルド・レオンハート。よければ、これからもよろしく頼むよ。」
「あ、ぼくもなにかそういうの欲しいなあ・・・」
他の3人はあんな術式を使っていながらなんで?と。そして、超がつく天然ぶりゆえ、か。と納得もする。
「ああ、うちは「拳聖(グランドファウスト)」や。この武器を手に入れて。」ナックルを見せる。「晴れてミーと一緒に命名してもろたんや。」
「君たち、仲がいいんだね。」リガルド。「だね!」エレン。
「まあね。」「・・・・。」

ラム数杯で突っ伏した相棒を見ながら。「なあ、リガルドさん。この娘持って帰る?」
「いや、ちゃんとした状態でなら招待したいな。」
「ほうか、紳士やな。これなら任せられるわ。」
「おやおや。持ち上げられちゃったな。じゃあ、今日は楽しかったよ。そう伝えておいて。」
「ええよ。ま、機会があれば頼むわ。」
「ああ。一応、パールを差し上げるよ。どうするかはお任せするとしよう。」
「おおきに。」

「ふにゃあ・・・・」剣聖は寝言めいた・・・
「ふにゅー・・・」白魔道士も突っ伏していた・・・・

<<前の話 目次 次の話>>

マユリさんの元ページ