742セブンス。最後のワンピース。

「あ、ミンフィリアさん。ヤ・シュトラです。はい、こちらは・・・なかなか、見つかりませんね。ターゲットが少々、隠密めいた存在、というのがネックでしょうか。」
リムサ・ロミンサ。海洋都市国家にして、海賊の家。
「はい、では引き続き、はい。では、いいお知らせをできるようにしますね。」
フッ

パールから光が消える。
「んー・・。さすがに「亡霊」か。てんで見当がつかないわ・・・。」
ふらり、と酒場「溺れた海豚亭」に入り、情報の収集を始めるミコッテのエージェント。


「師匠~、きょうの晩御飯どうします~?てぃんくは、ビスマルクでフルコースが妥当だとおもいます~。」
ララフェルの少女?は漆黒のエレゼンの男性に声をかける。
「あ?オマエなあ・・誰がその金払うんだ?」
宿の寝台にごろっと寝転がったエレゼンはつまらなそうに頭をかく。
「もちろん、師匠ですぅ。ここは男を魅せるチャンスだとてぃんくはおもうのです。」
えっへん。
「いつになったら紹介してくれるんだ?まずそこだろう?てぃんくよ。」
「ええと、それはですねえ。師匠の好みがよくわからないので~。」
「いつも言ってるじゃないか。こう、ぼよ~んとだな、ボリューミーでだな、そう。それと尻尾は必要にして不可欠。そして、その尻尾をこう、そう。こう。こうだな・・・。」
(あ~あ、トリップはじまっちゃった・・か。)
コレさえなければ、スゴ腕の傭兵としても名が通っているというのに。
「亡霊」といえば、その名の通り神出鬼没、居場所もつかめないという、ただし戦場にはふらり、と現れ、圧倒的な火力で蹂躙してどこかに消えていく、なかば伝説めいた傭兵なのだが。
押しかけ弟子のララフェル、てぃんくは正直実物と伝説のギャップに最初は戸惑ったものだが。その正体は、ミコッテ大好きボイン大好きな・・・いや、これ以上は・・

「まあ、いい。腹は減るからな。ビスマルクは高いし、酒場にしよう。」
「は~い。我慢します~。」



酒場にて・・
「マスター、なにか情報あります?」ミコッテの女性はカウンターに肘をついて
「お嬢さん、情報ってなあどんなモンですかい?」
「いい男を捜してるの。」
「そりゃまた。振り返って手を振れば誰か来るんじゃないのかい?」
「残念ながら、そんな低俗なのはゴメンよ。」
「そうかい、亡霊にでも会いたいのかい?」
「そうね。」
「じゃあ、運がいいかもな。」
「あら?てっッッッッ!!!!!」ビクンと背すじが伸びる。
「ひ、ひ、ひ、ひゃぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
尻尾を握り締めたままのエレゼンの男性が「マスター。こちらの女性は?」
「なあ、フィズさんよ。挨拶のまえにいきなり後ろから尻尾握り締めるのは、いかがかね?」
「あ、失礼。お嬢さん、つい見惚れるだけでは物足りなくて。」握り締めた尻尾に顔を近づけて香りを嗅ぐ。
「はうぅ!」
へなへなとカウンターに崩れるヤ・シュトラ。
「も・・・もう・・・・ゆ・・ゆるし・・・て・・・。」
「あ、失敬。」「師匠、あいかわらずヘンタイ~ですぅ。」
手を離し、ようやく開放されたミコッテだが、しばらくは荒い息。
はぁはぁはぁ・・・はふ・・・・
なんとか後ろを振り返り。
「あ、あなた・・・。亡霊?」
キリっとした顔で「ええ、いかにも。」
(見つけた?の?)
「お願いが・・・あるの。」
「ええ?なんでしょう?」
「わたしと一緒に来てもらえないかしら?」
「ええ、よろこんで。」「師匠?」
(よし・・・。ミンフィリアさん、なんとか・・)
「よし、行こう。今すぐ行きましょう。さあ!あ、お名前は?私はフィズといいます。」
「ヤ、ヤ・シュトラ。明日にしましょう。今日は遅いですし。明日の朝、またここに。」
「では、お部屋にお邪魔しましょう。」
「いや、来ないで・・・。」心なしかおびえているようでもある。
「師匠、まずご飯。」
「む。そうだな。お嬢さんも一緒にいかがですか?」
「え、いや結構。もう食べましたし。では、明日に。」
「え~」
「師匠!」
横腹に正拳が突き込まれ、悶絶している間に「ささ、どうぞ。」「あ、ありがとう。」
ふう。この病気さえなければ・・・・・・

食事を終え、宿に戻ると寝台に潜り込み、しくしく、と泣き声が聞こえたかと思えば、含み笑いが聞こえてきたり・・・・
コワいから、さっさと寝よう・・・押しかけ弟子は、かなり疲れるものだと。
てぃんくは、常の事ながら意識をむりやり眠気の奥に・・・・


翌朝、合流して、一路ザナラーンへ。港につきさえすれば目的地はすぐソコだそうで。
そして、「砂の家」に。


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そういえばエレンは唯一?霊災を知らないよねw
霊災後にエオルゼアに呼んだからw
Marth Lowell (Durandal) 2013年11月02日 15:56

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>マルスCEO、そだね、彼島国にいたことにw
さて、彼はどう絡んでいこうかなw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月03日 00:21

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