741セブンス。ウルダハで・・・二人。

荒野の街、ウルダハ。
ザナラーン最大の商都であり、冒険者達の拠点のひとつ。
雑多な街並みに整然とした大通り、露店や冒険者や商人、が入り乱れ混沌の様相を見せているが、裏を返せばそれだけの繁栄をしているとも言える。
しかしながら、光が強ければ、影もまた濃密と言えるだろう。

そして、二人はウルダハへと足を運んで・・・・

酒場、クイックサンドにて。

「ミー、とりあえず乾杯や。」杯を掲げる黒髪の女性。
「うん、エリ。かんぱーい!」カチン。とグラスを合わせる赤毛の女性。
まずは一杯目のワインを飲み干す。
「おまたせしました。」とチーズが運ばれてくる。
「あ、ワインボトルでちょうだい。」
「かしこまりました。他にご注文は?」
「あ、わたしミートパイ。」「ほんならうちは・・骨付き肉のグリルな。」
「はい。少々おまちくださいませ。」給仕娘はオーダーを通しにキッチンへ。

「で?どうおもう?」
「なにが?エリ。」
「あの元賊連中。」
「いい人ばっかりだったよ?」
「せやね。それがようわからへんわ。」
「いいじゃない。改心したって、本当みたいだったし。」
「まあなあ。後はうちらみたいに出くわした時に、問答無用で切り倒されへんかが心配やわ。」
「あ!それはそうね!どうしよう?エリ!」
「んー、せやなあ・・・。事の顛末をここの女将に報告しようと思ってんにゃけどなあ。」
「エリっ!それナイス!情報通だもんね、確か。広めてもらおう。」
「上手く行けばいいけどなあ。」
「おや?お嬢さん方。ちょっといいかな?」
「「ん?」」振り向くと、黒いシャツに銀髪の青年が立っている。
「あ、失礼。お食事中だったね。俺の名前はサンクレッド。しがない詩人なんかをしているんだけど。ちょっと興味を惹かれてね。
しかも美しいお嬢さんが二人も。声をかけずには居られなかったんだ。ご無礼を許してくれたまえ。」
???????二人は突然の事にしばらく声が出ない。
「ああ、どうぞお構いなく。食事を続けておくれ。勝手に喋らせてもらうよ。」
「・・・・。」
「あの、にーちゃん?あんた何モンや?」
「ああ、レディ。先ほど名乗らせていただいた通り、しがない詩人だよ。名乗りはしたよね?良ければお嬢さん達の名前もお伺いしてもいいだろうか?」
(どうする?エリ?)(適当に合わせて追い返そう)
もう一度青年をよく見る。
背はそこそこ高いようだ。エレディタもヒューランの女性としては高い方だが、さらに頭一つくらいは高いかもしれない。
顔立ちはすっきりとしていて、街中で女性に声をかければ、おそらくほとんどが無反応ではいられないだろう。
声も詩人を名乗るだけあって、男性らしい、そして透き通るような声音だ。軽薄そうな雰囲気は拭えないが、その分垢抜けない田舎モノとは違う空気がある。
「うちは、エレディタ。こっちの子はミーランや。で?何の用や?」
「おお、麗しいお名前、このサンクレッド。なにか詩を思いつきそうです。」
「ミー、料理キタで。はよ食べてどっかいこ。」
「そうだね。エリ。」
「まあまあ、お待ちくださいお嬢さん方、本題を・・。」
「はよ言いや、それやったら。」うんうんもぐもぐ。
「実は・・・この後少し用事がありまして、それが少し距離がありましてね。一人で行くには少々、心もとないのです。そこで冒険者の方に護衛をお願いしたいと思いまして。」
「ほう?どのへんまでや?」
「それが、西ザナラーンの西端にあるベスパー・ベイという港町なんですが。」
「えひ、ひっへる?(エリ、知ってる?)」
「ミー、飲み込んでから。しゃべるのそれから。」
ごくん。「知ってる?」
「聞いた事は。昔、霊災前はフェリードックって名前だったけど、復興で規模が少し大きくなったくらいしか。せやけど、なんでまた?」
「ええ、実はそこに大事なお客様がいまして。呼ばれた次第なんですよ。」
「別にうちらやのうてもええんとちゃうか?」
「いえ、これも何かの縁です。それともこの後何か用事でもおありで?」
「エリ、いいじゃない。特に無いんだし。サンクレッドさん?大丈夫任せてください。」
「こら!ミー!また、あんたって子は・・・。」
「困ってる人、放っておけないよ。」
「しゃあないなあ・・・。サンクレッドはん?そういう訳や。メシ終わるまで待ってんか。ちゃんとした話しも聞かせてもらうで。」
「おお、すばらしい。感謝いたします。っと、そろそろ夜になりますね。お二人、宿の方は?」
「ミー達は取ってあるよ。」
「そうですか。それでは自分も手配してきますので、どうぞごゆっくりお食事を。」
席を離れていく。
「ミー?」ジト目。最近こういう表情が板についてきてしまった。
「な、なあに?エリ。」目線が泳いでいる。
はぁ。「まあ、いつもの事やわな。」「でしょ?」「反省がないっってんのや!」「ゴメ。」


「あ、ミンフィリアさん?例の二人と明日出発できそうです。はい。はい、そうです。手筈通りに。はい。はい。では。」
パールをしまう。

簡単な打ち合わせの後、部屋に。
翌朝、ナナモ新門前で待ち合わせ。
「あ、来たきた。」ミーランが手を振る。
「遅刻かいな。」しらけた顔のエレディタ。
「はぁ、すみません。お二人の昼食用にサンドを用意してもらっていたら遅くなってしまいまして。」紙包みを渡す。ついでに水筒も。
「わあ!ありがとう!」「ん。おおきに。」
「では、行きましょう。途中キャンプ・ホライズンがありますし、そこで休憩しましょう。昼過ぎには着けるとおもいますけど。」
「ほうか。エーテと交感しとくと便利やしな。」
「あ、そうだ。ベイって、海見えるんだよね?」
「当たり前や。」
「やたっ!ミー、海ってちゃんと見た事ないんだよ!」
「ほうやったっけ?」
「そうだよ。例のコロセウムに行くときだけど、あの時船酔いして甲板に出てなかったんだもん。」
「この仕事終わったら、リムサ行って見るか?ミー?」
「あ、エリってリムサ出身だったんだよね。そういえば。」
「せやで。」
「じゃあ、行ってみよう!」
「そろそろ、いいかな?お二人さん。」
「あ、すまん。ほな、行こか。」
3人はナナモ新門から足を踏み出す。


----------コメント----------

残りはリムサ担当のヤ・シュトラか、エレンでも巻き込んでみるかい?w

霊災後のユパさんやフィズさんも書いてほしいなw
Marth Lowell (Durandal) 2013年11月01日 17:33

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>マルスCEO,ネタさんきゅうw
エレンかー、おもしろそうねw
でも、ヤ・シュトラ、ねこだしなあ・・・フィズ氏再びかwww
ユパさん、出所をどうしようかな?
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月01日 18:03

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>マユリさん
ユパさんのLSにも居るからユパさんINしたら聞いておくよw
Marth Lowell (Durandal) 2013年11月01日 18:05

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>マルスCEO,お世話になりまつw
ユパさん、どういう出番になるかしらんw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月02日 13:13

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今朝はお話し出来て嬉しかったです。
どんな出番になるのか楽しみっすw
Yupa Boleaz (Ragnarok) 2013年11月03日 17:43

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>ユパさま、どうしようかしらw
座談会は楽しかったわねwまたしましょw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月04日 00:27

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