716セブンス。二人の時間。

きっかけは。
何のことは無い、ちょっとした「過去」
そのことに、エレディタは「なんてことない」と。
そう思っていた。

でも、自分の中で消費したはずなのだが・・・・・・


「エリ?」
オレンジ色の髪のエレゼンの相棒が聞いてくる。「少し顔色悪いわ。休憩しよ。」と。
「大丈夫。ミー。うちはこのくらいで倒れへんで。」
強がりだが、悟られたくは無い。が。
「エリ。もうちょっと信じて。」真っ直ぐな瞳。
「そっかあ、お見通しかあ。しゃあないわなあ。」ぐったりと相棒に身体を預ける。
膝枕をしながら「いい夢を・・・・。」相棒の頭を優しくなでる。

今回の依頼は、盗賊団の壊滅。
シンプルだが、相手の人数すら分らないうえに、女性二人で挑む、となるとかなりのリスクが伴うのだが。
どうしてもエレディタがゆずらなくて。
「この依頼!させてもらうわ!」
と、語気もあらわに言い切ってしまい。
まあ、盗賊くらいなら剣にモノを言わせれば大丈夫、と、いつも通りなミーラン。
「いいよ。エリ。そんだけ言うなら。」なんて。
「ありがとさん。」

しかし、リムサ・ロミンサ近隣、崖の近く、とは。物好きにも程があるとは。

請負ってみれば、格下相手だったのだが。
なんせ、数が多い。二人で10人近く相手をするハメに。
しかも、エレディタは何かを探している。

ミーランは普段じゃない相棒に心配しつつ、ジュワユースを振るう。
この剣は細身、しかも恐ろしく軽い。なので、相手に致命傷を与えるのも、その逆も可能。
武装解除させながら、盗賊を殺さずに始末していく。

そして。
相棒の行動に・・・・



「グラナート・・・・・・。」
かつての恋人。
自分の全てを捧げてもいい、と。
いや。
捧げたい。
そう信じた相手。

やはり。あの情報屋は確かだね。茶色のミコッテに心の中で礼を。

拳をだらりとさげ、優しい笑顔。「戻ってきて。」素直な一言。

「エレディタ、すまない。俺はお前に応えることができなかった。こんな身になっても、だが、なおさら戻れない。今度は手加減無しでいこうか。」

「グラナート!」
「エリ!余所見をしてる場合じゃないぜ?」
短剣を打ち込んでくる。
動揺をしているエレディタに本気の一撃。
肩をえぐる。
「ちょとお!エリ!あーええっと「我は癒す!」
いつもの呪じゃ無いあたり、相当パニックなのだろう、相棒。
にっこり。そんな相棒が大好きだ。
でも。
ここでケリをつける。その決心はできた気がした。
「エリ、その程度では俺には勝てない。」ガーネット色の青年が言う。
「るっさい!うちは、過去を振り払うんや!」
「いい覚悟だ。」

少し離れた場所からミーランが。
どうにも間には入れない、と。彼女にしては珍しい。


だが、結果はあっけなかった。

崖の近くの攻防、圧倒したのは黒髪の女性。
打撃が盗賊を崖下に吹き飛ばし。

そして、その吹き飛ばされた盗賊、グラナートを追いかけるように自身も身を投げ出す。
「ばか。手加減しやがって。」

「待てこらあ!」
ミーランは叫びながら、なんとか相棒の装備のベルトを持つ。

引きずり上げ。
「あのね!」と説教を始める。

はは、それはうちの仕事やね・・・・エレディタはもう涙が止まらない。

泣けばいいのか?

そうだ、今は泣くのが一番。考えることじゃない。感じたままに感情をまかせればいい。


ミーラン、ありがとう・・・・・・・・・


----------コメント----------

ブブブブ、ブブブブ言ってる全部が反抗期d
Ephemera Mitoa (Durandal) 2013年10月04日 21:55

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>えふぃたん、それはw
じゃあ、大人しい子探してw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年10月05日 00:23

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