685セブンス外伝。始まり。

「あーあ。」
淡いグレーの髪を適当に。
今回は、長めにして左右で括っている。
祖母のように一つにまとめればカッコイイのだけど。
伸ばしてみると、意外とクセ毛であり、父親をすこし恨む。
髪の色は、母や祖母に似てグレイでこれはこれで気に入っているのだが。
伸ばすとどうにもクセ毛で、ちゃんとしてくれない。
アナスタシアは、そんなどうしようもない髪をなんとかしつつ。
「アクィラ!あたしちょっと出るからね。晩御飯はいらないから。ママに言っておいて。」
「え、お姉ちゃん。また?」
「悪いの?」
「え、いや、そーいうんじゃないけど。母さん、最近コワイんだよね。お姉ちゃんがいないと。」
「お前、ガキか。もう13にもなったんだろ?いっちょまえのオトコだろーが。」
「お姉ちゃん、彼氏の一人もいないのに。処女のクセして偉そうにいってんじゃねー!」
「このガキ!」
姉弟ゲンカはいつものこと。
歳の離れた姉が圧勝なのもいつものこと。
そして。

すぱーん。と。

「ターッシャ!」
弟に馬のりになってビンタの応酬をしている少女の頭をはたいて。
ブルーグレイの髪の女性、マユはいい加減見飽きた光景に、通例の。
「ターシャ、そろそろお年頃なんだから、そんなんじゃダメだって。」
「コイツが悪い。あたしの事バカにするんだから。」
「お姉ちゃんが・・・」
「はいはい、後で聞いてあげるから。で、ターシャ。アルダネスで授業は?」
「あ!このアホのせいで遅れたああ!後でぶちのめす!」
「ひい!」
「やめろ。そして早く行け。パパに言うわよ?」
「やめてぇ!!いってきまーす!」



翌日


「母さん、あたしって実は結構手間だった?」
カフェにて。
「んー、結構手間のかからない子だったわね。」
「よかった・・・」
「どうかした?」
魔女は少しだけ。
少しだけ、年齢を感じさせて。
「あなたはね、なんていうのかしら。はっちゃけすぎでね。」
「げ。」
「あたしもね、魔女なんて言われてるくらいだからアレだけど。あなたのはっちゃけ具合からすれば可愛いものよ?ウルラ君が気の毒だわ。」
「う・・でも、その・・・。」
「ターシャ?」
「うん」
「あの子はあなた以上ね。」
「だと思う・・・。」
「母さんのせいだと、超思いますけど。」
「あら?人のせいにしないでよね。子供の教育は親の責任よ?」
「よくいう。」


グリダニアのカフェで親子は。

「おや。いないとおもったら、こちらでしたか。」
金髪の青年。

「ウルラ、どうよ?」
「なにが?」
「ターシャ。あの子が暴れん坊なのは、絶対母さんのせいだって。」
「それを本人を前にして俺に聞くか。」
「遠慮はいらなくってよ?」
「しますって。」
「なるほど。遠慮が要る、ってことね?」
「ああああ!マユ?俺を落とそうとか考えてないか?」
「勝手にツボに入るのはあたしのせいじゃないわ。」
(ターシャもやはり「魔女」の家系か)
「俺が悪かったよ・・・・(いい妻なのになあ・・)」


ゆったりと午後が過ぎていく。


----------コメント----------

アクィラ成長したっ! うわゎ、みんな歳とっちゃうw
Ephemera Mitoa (Durandal) 2013年09月02日 22:11

----------------------------

>エフィたん、まあ、未来のお話ですしwおすしw
ガープスでもエフィは歳とらないというかw母ゆずりだよねw
まあ、魔女の家系もにたようなもんだけどw
アクィラはネルケっぽい気がするw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年09月03日 02:27

<<前の話 目次 次の話>>

マユリさんの元ページ