478書き物。冒険者達の日常・・・。アタック。

「で、ルー?どうなって、こうなったんだい?」
黒髪を短く刈り、一部を蒼く染めている青年、シュナーベルはLS風見鶏のリーダーであるが。
カフェでの事。
テーブルには、シュナーベルこと、ベル、ルガディンの格闘士グリュック、
白魔道士のルー、剣士の少女マリー、新入りの呪術士ファーネ。
「あ、あのね。マリーとファーネちんがホラ、リーヴに行ってきてにゃ。」
「うん、そうだね。」
「でね、ムントゥイの近くまで行って来たらしいのにゃ。」
「ほうほう。」
「で、私達みんなでムントゥイに冒険に行こうかとおもうにゃ。」
「ほう。そういえば久しぶりかもな。なあ?グリュック?」
「おう。」
「でね、私もまだまだ未熟だからにゃ、マリーとファーネちんと修行に行こうとおもうにゃ。
それで、ベルとグリュックも何か修練が足りてないクラスがあれば一緒に行きたいにゃ、と提案してみるにゃ。」
「なるほどね。俺は・・弓術かな。神勇隊との交流試合もあることだし、伸ばしておきたいね。」ベルはうんうん、と頷き。
「俺は・・。そうだなあ。槍、かなあ。」とルガディンの青年グリュック。
「よーっし。コレで決まりにゃっ!」
ご満悦の参謀。
おー!
と拍手の二人。マリーとファーネ。
「んじゃ決定、ってことで明日の朝イチで行こうにゃ。」
「うん。わかった。」「おう。」「はあい。」「よろしく。」

夕食を終え、各自が宿に帰っていく。

その時。
「マリー?」とこげ茶色の髪の青年。
「ん?」と振り返る金髪の少女。
「今日は楽しかった。また明日よろしく頼むよ。」
「ああ、うん。楽しかったね。こちらこそ。」
「じゃあ。」と先に宿の階段を上がっていく。
「ふうん。」と後ろからつんつん、と白魔道士のミコッテの少女。
この3人は同じ宿に下宿する仲だが。
「え?なに?ルー?」
「ううん、明日はがんばろうにゃ。」と。手を振り階段を駆け上がる。
「うーん?」ふと首をかしげ、ふわふわした金髪が揺れる。



翌朝。
「うーん。いい天気。」金髪をかきあげ、寝台から身を起こす。
さてと。
昨日から愛用?にしているローブを取り出し、顔を洗いに。
ローブに袖を通すと、装備の点検を始める。
「よし。おっけい!」
ドアを開けると、向かいのドアが開き鎖鎧の青年が。
「あ、おはよう。」「おはよう、眠いな・・。」「もう、しっかりしてよね。」「ああ。」
「おはよーにゃー。」「おはよ!」「おはよう。」
さて、ダンジョン攻略だ!

カフェに行くとベルとグリュックはすでに来て朝食を摂っていた。
「おはよー!」「ああ、おはようみんな。」

そして朝食の後、テレポでモスへ。

「ここからは、油断はできないぞ。」とベル。
「おう。」
「あいにゃ。」
「はい!」
「オーケーだよ。」

やがて、仄暗い、なんともいえない雰囲気の石造りの入り口が見える。
そして、その前には人型の骨が動いている。
「うげ・・。」

ムントゥイ醸造庫。
「まずは、アレからだな。行くぞ!」「はい!」

骨を撃破し。
ひんやりとした、苔の臭いと、カビの臭い。
「よし。とりあえずはエーテライトまで行こう。」
「え?エーテってありましたっけ?」
ベルとマリーの会話。
「そうだよ。まあ、まずはそこからだね。」
「はあい。」

ゆっくり、階段を降りていく。
さて・・・。「護りの空!」「石の御霊!」二人の少女の加護が重なる。
「行くぞ!」ベルの掛け声。

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