409書き物。婚儀のあいだの一幕。番外の3。

「いやあ、疲れたなあー。」

茶色いミコッテの少女、ショコラ。
そのネーミングはもっともだが、本名はミドリ、深緑を意味する、フュ・グリューン。
ただあまりにも見た目と名前が合わないので、同僚からいただいたのが。
ショコラ。

スイーツに使う素材とあまりにもピッタリだったのと、本人もショコラ系のスイーツが好きだった、という。
なので、ショコラ。
自他共に認める愛称で日々を過ごしている。

「でも、フネラーレ、あんなに軽くて大丈夫なのかなー。。」
さっき酔っ払って、なんとも動かなくなった黒髪の少女を家まで送り届け、自身は安宿まで行く最中。
リムサ・ロミンサまで行けば、ソレこそ給仕や執事が出迎えてくれるのだが、
そのムサ苦しい生活がイヤで、ココで安宿と安いペイで生活しているわけだが。
案外馴れてくると、コッチの方がいい。

最初は、勢いで来たのはいいが、何をどうすればいいのか判らなく、
漠然と街をさまよって、生活費のために賭けをしていた。
単純な賭けで、記憶力を試す「絵」を描いて、二つの「絵」がドコが違うのか?とか。
とにかく記憶力だけは抜群にあったから、相手に描かせて、ソレを言い当てる、という単純なものだった。
それを見ていた上司であるところのキーファーがスカウトしにきて。
当時、いろんな人と賭けをして人脈だけはムダにあっただけに、
情報だけは頭に叩き込んできたのも買われた理由のひとつだろう。

宿に着き、部屋にある唯一の家具といってもいい、背の低い、ヒザくらいか。
そのテーブルには布団がついており、コマンドワード一つでテーブルの中が暖かくなる。
「すいっち。いち。」

布団の中に脚を入れて、ポカポカしてくると、ものすごく眠たくなる。

「うん、ねよー。」

ポテっと、横になり、まだ暖かいはずの部屋に、寝音がひびく。


----------コメント----------

毎回楽しみにしつつ読ませていただいています。
今回コメントさせていただいたのは「リムサ・ロ’ム’ンサまで行けば、~」
の部分が誤字なのかが気になりましたのでコメントさせていただきました。
リムサ・ロミンサが正でよろしいですか?
Marth Lowell (Durandal) 2012年11月13日 18:00

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>マースさん、でよかったかな?いらっしゃいませ♪
はい。完全に誤字です。直しておきました。
ご愛読、ご指摘、ありがとうございますw
これからもどうぞw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年11月14日 06:08

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マルスです。
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Aさん「マースさん~」
自分 「マルスです」

ここまでテンプレ
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何時も名前間違えられているので慣れてますw。

誤字修正お疲れ様です。
Marth Lowell (Durandal) 2012年11月14日 17:21

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>マルスさん、大変失礼しました。
あたしみたいに、コレっていうもう間違いのない方、結構いませんよねw
大概明け方だったりするので、たぶんラリってますwwwでも、それなりにちゃんと伏線とか張り倒してるので4649!
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年11月15日 00:55

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