392書き物。決意、あるいは希望・・・。

はぁ。

うーん・・・・。


ため息をこぼすのは、ふわふわした金髪の少女。

「マリー?」
と傍らのミコッテ、ルーが聞いてくる。
草色のタイトなドレスの彼女は、最近加入したリンクシェルのメンバー。
それも、白魔道士という、少しレアな少女。

「うーん・・・。」
「マリー?」
重ねて問われる。
「いや、その。マユちゃん、綺麗だなあって・・。あっ!」

しずしずとロングドレスに身を纏い、階段を降りて来る少女。
トレードマークともいえる、ブルーグレイの短い髪をケープで覆って。
フリルの多くついたそのドレスは、とても似合っていて、いつか自分も、と思う。

が。


階段の半ばあたりで、その新婦が足をドレスに取られたのか、綺麗にすっころんだ。

「・・・・!」声も出ない。

「おっと。」
兄の声。

見ると、少女の体を階段の途中でもあるにも関わらず、綺麗に受け止める。
それも、くるっと反転させて、抱き上げる始末だ。

「げ。さすがお兄ちゃん・・・。」
こうなるともう、拍手するしかない。

周りのメンバー、ベル、グリュック、ルーも拍手喝采をしている。

グリュックなんかは、「おう!やるな!にいちゃん!」と声を張り上げている。
もう・・・。

指を口元にあて、「いいなあ・・・。」と、つい。

「はは、やってあげようか?」とリーダーのベル。
「だめ!ベルはあたしのものなの!」とルー。
「え、えええ、そんなつもりじゃ・・・。」

ミコッテの少女の表情は、けっこう本気だ。
うろたえて、ついカチューシャをさわってしまう。

「まだまだなんじゃよ~。」とお尻をさわりながら歩いていくララフェル。

「!」

通った先を見たが、もう居ない。

はぁ・・。

すると、反対側の席で・・・。

「なーにしてんのよ!」と、魔法炸裂。
あれ?なんでこっち側に?あっちに行ったはずなのに。


師匠がポニーテールとツインテールのララフェルの少女?達にボコられていた。





そうだなあ・・。私も・・。いろんな意味でまだまだ、なんだなあ・・。
ありがとう、師匠。お尻さわった分は、何かしらで清算してもらいますけど。


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ひぃぃぃぃぃ~wワシのいろんなところにある「清算」がふえていくんじゃよ~w
フレアボッコでなくて助かったんじゃよ~w

これは三角関係の幕開けじゃろか~?w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年10月26日 18:05

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>王様かもんw
そんなこと言ってると・・・・wwwww
PKされちゃうゾwww
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年10月27日 05:59

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