368書き物。So hard (世の中は甘くない)

はぁ。

はぁはぁはぁ・・・。

クルザス。
牧歌的な見た目に反して、かなり敵が強い。

ふわふわした金髪の少女は、肩で息をしていた。

残るptメンバー達もかなり疲れたようだ。

「いやあ、けっこうキツイな・・。」リーダー、ベル。
「だな。ここでソロでやってたとは・・マリーの兄上は、相当じゃないか?」ルガディンのグリュック。
「魔力が足らないにゃー。」ミコッテのルー。
「まあ・・あのバカ兄貴は、なんでもかんでもこなしちゃうんだよね。」

剣術をそれなりに教えてもらい、実はそれだけではなく、呪術にも秀でていたり、幻術もそれなりに出来る。
かてて加えて、斧や、弓術すら、ある程度は身につけている。そして、鉱物や、草木、はては裁縫の知識まである。
もう、どう突っ込んだらいいのか分からないくらい、多芸な兄なのだ。

なので思う。

この世界で、どのくらい知識があろうが、腕前があろうが、どの程度通用するのか?
極めた職人達。
極めた戦士達。

兄はどこまで極めるのか。

「マリー?」
思索にふけっていたところを呼び戻される。

「ね、世界ってどれほど厳しいのかな?」

「ん?」「ほう?」「にゃ?」

カチューシャに触れながら、マリーが問う。

「哲学的、かな。世界は望むほどに厳しくなる、と思う。」ベル。
「腕次第、だろ?」グリュック。
「わかんないにゃー。」ルー。

「ううん。そうだよね。私が少し考えすぎてたのかな。ごめん。私バカだから、考えがまとまらなくって。次の狩り、もう大丈夫だよ。」

「はは、マリーはせっかちだな。」
「だな。オレだと考えもつかなかった話の後に、これだ。」がはは!
「にゃー。次こそは頑張るのにゃー!」


世界は回っている。
きっと、私がいなくなっても。
私の中の世界が無くなるだけで。
その虚無に足を踏み入れないように。
私は戦うのだろう。
私は私のために。
そうであり続けたい。
そして、私が世界から消えても、愛する人達が消えないように願うのみ・・。



シャリン。

抜刀する。

「行きます!」


----------コメント----------

今回のシリーズは歌のタイトルor歌詞でしょうか??
なんとなくエピローグ的な雰囲気がして少し寂しく感じますw

あと・・・・・更新が早いですww
Jonathan Jones (Masamune) 2012年10月09日 20:58

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>ジョジョさん、いらっしゃい♪
そうです、いいところに目がつきましたねw
'80の大御所、ペットショップボーイズのタイトルからもらっていますw
エピローグかどうかは、新生までのところでいったん区切ります。
それと・・・
更新が早いのは病気ですwww
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年10月10日 02:35

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