350書き物。少女達の時間の過ごし方5

とある宿舎。

ぶっちゃけてしまえば、「神勇隊」の。
その離れにある宿舎が彼女の部屋。

森の街グリダニア。

その内外を守るための、二つの隊ではあるのだが。

そのうち、神勇隊のイレギュラーな依頼を請け負うために、一人の少女が招聘され。
この離れの宿舎に居るのだが。

宿舎とはいえ、小奇麗な一軒家。生活に必要なものは、ほぼ揃っている。
頼めば家政婦すらやってくる。

「あーァ。」
退屈そうな声。

パールを眺める。
「カルヴァラン・・。」

夜も遅くなり、食事も終えた今となっては、ここで過ごすしかない。
もちろん、深夜の狩りや、依頼だって無くも無い。
だが。

「返事しろヨ!」とパールを寝台に投げ出すと、適当に服を脱ぎ散らかして、寝台に入る。
黒い長髪の少女は、その髪を無造作に撒き散らし、枕に頭を埋める。
仰向けに寝ながら、パール・・・二人だけのリンクパールを両手に掲げ、声をかける。
「ネ?今、なにしてるの?」

返事は無い。


く・・。
差し入れのクッキーを食べながら。

これならどうだ。
「浮気しちゃうゾ?」




その瞬間。「何!ダメだ!それだけは!」

超速いんだけド。
もっと反応しろヨ。
「だってネ。」

「悪かった。いろいろ立て込んでてな、すまなかった。リッラ。」
「船は大丈夫なの?」
「ああ、少し早めの出航で、新米がミスしやがって・・。」
「え!大丈夫なの?」
「ああ、なんとかな。岩礁に当てやがったんだ。少し浸水したけど・・。
今は落ち着いたようだ。まったく、この先が思いやられる。」
「そう。」
「航路からすると、たぶんだが、一月くらいだろう。だから、二月後にはまた逢える。
浮気は無しで待っててくれ。それと、土産も用意しておくか。」
「うン。待ッてる。気をつけてネ。」
「ああ。お互い様にな。」


伝心が切れたパールを眺め・・・。
ひとしきり安心と、期待をもって。
一枚の絵札を見る。
二人揃った似顔絵。
「フフ。」
枕元にあるその絵札を、胸に抱き。
「楽しみだナ。」

寝台に身をゆだねる。
「カルヴァラン・・・。」


ゆっくりと眠りに落ちる。


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なんか10月はたくさん書くとかあるんですかね?w
一挙5話とボリューミーですw
Jonathan Jones (Masamune) 2012年10月01日 22:37

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セミプロ並みの作文量w
Sanshi Katsula (Hyperion) 2012年10月01日 23:12

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>ジョジョさん、いらっしゃいw
んーむ。実は書き物シリーズ、10月4日から書き出しまして。
そんでもって、もうちょっとでトータル(雑談込み)で365回になるんですよね。それで、1日2話ペースじゃないと、どうやっても無理っておもってwオフなのをいい事に、書きまくりました。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年10月02日 01:41

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>三枝師匠、いらっしゃいw
セミプロかー・・・。
本当を言えば、書き足らなくて困るくらいw
前に文字数オーバーで、ガッツリ消すハメに・・。
それと、ラノベというか、テンポ優先で読みやすいほうがいいかなーとw
大体、一作あたり、1時間前後かなw

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