336書き物。二人の女性。

「なあ、スゥ。」

リムサ・ロミンサの酒場。「溺れた海豚亭」

栗色の髪の女性はカウンターで突っ伏している。

それをなだめるグレイの髪を後ろに括った女性。

スウェシーナと、レティシア。

「お前が悪いってワケじゃないだろ?」
「ううん。。。、私が・・。」
「ああもう、辛気臭いヤツだな、あたしが駆けつけた時点ですでにケリはついてただろ?連中は森の怒りを受けたんだ。お前のせいじゃない。」

「私は・・。」涙声で顔をあげる。

「済んじまったコトはもうしょうがない。で、そこまで思い詰めるなら。何故そうなった?」
「ん・・・。帝国兵を見つけて。」
「ああ。」
「報告を受けて、気をつけて。と。そしたらパールから・・。」
「パールから?」
「帝国の飛行機械が森を焼いてるって。」
「ムチャしやがるな・・。あいつら。」
「それで・・。精霊達が怒っていると。」
「そりゃそーだわな。」
「だから、私も精霊達をなだめに行ったのよ。」
「完全にハメられたな。」
「え?」
「ヤツらの狙いはこうだ。森を焼いて精霊を怒らせる。その尻拭いをお前等にさせたわけだ。
兵器のテストも出来るし、精霊の怖さも分かる。ついでにグリダニアの兵力も割ける。いい事ずくめだな。」
「そんな!」
涙も拭かず、大声で。
「まあまあ。スゥ。ハメやがったヤツの名前くらい、知ってる。あたしも少なからず因縁があるからね。」・・・ネール。

「絶対許さない・・。」
「あたしもそう思うよ。」と肩を叩く。

「ま、とりあえずコレでもどうだい?」と、ヒゲの店主がグラスを持ってくる。
「いつものラムじゃねえか。」
「そう言いなさんなって。コレは特別だ。」
「ふん。を。」
「どうだ?」
「いいじゃないか。ナンだこれ?」
「この前見つけたんだ。50年は樽で寝かせてあるってシロモノだ。」
「おい!スゥ!これめっちゃうまいぞ!飲め!」
「ん・・。」
「気が効くじゃないか?バデロン。」
「酒場のマスターとしては当然でしょ?」ニヤリ。
「色恋沙汰にはとことん気が効かないがな。」
「な!」
遠くでウルスリが頬を赤らめうつむいている。

「そんなコトより、お嬢さんがクルザスまでカレシに逢いに行ってるぜ?」
「な!マユ!」
「え?マユちゃん、彼氏できたの?」
「う。うん。やめとけ、とは言ったんだけどね・・・。ウルラ。」
「え!、あの・・?」
「坊主の方から言い寄って来たなら、問答無用で殴り倒しに行ったんだけど。あのバカ娘が一方的に惚れちゃってね・・・。」
「まあ、いいんじゃないの?」
「ところでネルケの方はどうなのよ?」
「あー。今はシャンと上手に付き合ってる、かな。」
「シャン、かー。あの子いい娘だし。いいんじゃない?」
「逆にネルケが心配。ちゃんとあの子を繋ぎ止めれるか、って。」
「親バカ。」
「うっさい!アンタだって!」
「はは。スゥ。少しは気分が落ち着いたみたいで、よかった。」柔らかい笑顔で。
「あ・・。」
もう涙は乾いている。
「いつだって、アンタはそうなんだからっ!」

親友同士の夜は更けていく・・。


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この二人はいい関係ですねぇ(´・ω・)イイハナシダナー
Jonathan Jones (Masamune) 2012年09月25日 22:40

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>ジョジョさん、どうもw
うん、悪友満開w
なんだかんだ言いながら、お互いを気遣ってますw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年09月26日 07:29

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