314書き物。幻術師の・・。休息。

・・・。



「ふぁーーーぁ」
体を起こす。
そして、また寝台に体を寝かす。
銀髪の耳はピコピコと動いているが、起きるための動作ではない。

「にー。」
枕をヨダレで汚してしまっているが、そもそも気がついていない。
尻尾も、寝ながらもぺったんぺったん、と振り回しているが。

枕とシーツに埋もれたまま、銀髪の少女は惰眠をむさぼっている。


「もう。うちの娘と似たようなものね。」
グレイの髪の女性、アナスタシアは突然の来客のミコッテの少女を起こすことなく。
朝食の準備のためにキッチンに向かう。


「おはよー。かあさん。」
グレイの髪の少女。
「おはよう。」
「なんだか、他の人がいる。」
「そうね。あなたと同じ位の歳の娘よ。仲良くしてあげて。」
起きぬけの少女は、目つきも悪く。
「んー。かんがえておく。」
「レティ、そんな事言わないの。」
「いっただきまーす。」



「おはようございます。」
寝台からやっと脱出できたミコッテの少女。
「おはよう。」
「あの、すみませんでした!」
「いいのよ。招待したのはあたしなんだし。」
「はい・・・・。」姉の躾、というのは少しは役に立っているのかもしれない。
「朝食、できているわよ。」
「わぁ!」
目がキラキラしているミコッテの少女を見て、アナスタシアは喜びの表情。
「レティも居ればいいのに。」
「あ、娘さんですか?もくもぐ。」
サラダをほうばりながら。
「うん、誰に似たのかしら。人見知りするのよ。」
首をかしげ、右手で頬を押さえる。
「あー。うちのお姉ちゃんも、なんかさわりにくいかも。」
「あら、お姉さんがいるのね。今度紹介してね。」
「うん。」
パンとハムも完食。
「ごちそうさま。」
「はい。どうぞ。」
(お姉さん、しっかりした方なのね。)食器を片付け始める少女に「いいわよ。」と。
「この後はどうするつもりなの?」
「えー・・・。」食器をもちながら振り返り。
「一度、グリダニアに帰らないと。お姉ちゃんも心配してるだろうし。」
「そうか、残念ね。娘にも会わせたかったんだけど。」
「すみません。」
「レティ・・・、うちの娘、友達が少ないから・・。」
「う。わたしも・・実は・・・。」
「あはは、そうなのね。じゃあ。これ、知ってるかしら?」
小さな宝珠がついたネックレス。
「む?」
「リンクパール、っていうのよ。」
「んんん?」
(きこえる?)
「ええええ?」
(これを使えば、どこにいても会話が出来るの。)
「えー!」
「これを受け取って。わたしたちの出会いの記念、ね。」
アナスタシアはにっこり。
「あ、は、はい。」
「国に帰ったら、いろんなお話聞かせてね。」
(わかりましたー!)
「あら、もう使い方が分かったのね。さすがね。」
「いえいえ。では・・、ご馳走様でした。」


「それじゃあ。ね。ヴィント。」
「はい。アナスタシア。」

森の境界。

「また。」「また。」「ね。」

移動術式。
青い光に包まれる。



「ただいまー!お姉ちゃん!」


----------コメント----------

みんな幼いんじゃな~w昔の話じゃから当然じゃな~w
しかも人見知りとはびっくりじゃな~w
昔おとなしかった子が同窓会であったらものすごく活発な子になってた
という事じゃな~w
しかし護衛の二人は無事じゃったんじゃろか~w?気になるんじゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年09月11日 13:23

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ジョナサンは黒い髪の少女からの読者でした。
短編モノかなーと思っていたので、続き物だと知ったのは最近です、、、、w


少しずつですが、初めからのお話も読ませていただいておりますw
Jonathan Jones (Masamune) 2012年09月12日 00:52

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>しゃくなげさん、いらっしゃーい。
たぶん、最初はひきこもりな子w
そして、護衛の二人はデジョンでお帰りですw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年09月12日 02:01

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>ジョジョさん、いらっしゃいw(勝手にJOJOにしてますw)
ありがとうございますw
実はかなりヤヴァイ話数になっておりますので、気長にどうぞw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年09月12日 04:42

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