212書き物。少女の一日の続き。

水浴びを終え、冒険者になる前の服にそでを通す。

「うっわー。違和感がある・・・・。」
こればっかりはどうしようもない。

服を着ると窓から顔を出す。

ここはグリダニア。緑生茂る街。
「さてと・・。どーしよっかなー?」
一度深呼吸して、考え直す。

「まず、第一にお買い物。第二にデート。これは無い。相手を探すって、そこから?ないない。
アイツにはネコ娘がいるし、アルフレートさんだって仕事でお誘いしたんだから声かけるなんてムリ。
・・・・・。まあ、声をかけられたらデートもアリだけど。・・。うーん。」


お昼。


「いらっしゃいませー!」元気な声のエレゼンの少女カナーリ。
最近ではすっかり馴染みになった。
「いつもの、お願い!」「はい♪」
元気な声で「カララントパイ、ひとつおねがいしまーす!」と聞こえてくる。
カフェのお客は割りと少なめだ。

「今日は少なめ?」とブルーグレイの髪の少女。
「そうね、そんなところ。夜に繁盛してくれればいいんだけど。」
「そういえば、ミューヌさんは?」
「あー。まあ。その。」
「どうしたの?」
「他の人にいわないでよ?」
「何を?」
「全部。」
「へ?いいけど。」
「カレシとデート。一泊するらしい。」
「え?」
「あんなかっこいい人捕まえるなんて・・。さすがミューヌさん。」と給仕の少女。
「えーっと。ア・・なんだっけ?」
「アルトさん。」
「あ、そうだった。うーん。あたしも誰か探そう・・・。」
「そうねえ・・・。オーアとか必死だし。」
パイできたぞー!
キッチンの声に「はあい!」と声をあげるエレゼンの少女。

「おまちどうさま。」「ありがと。」「ハイ♪」こんがりとしたパイがテーブルに置かれる。
「はーい!」元気な声で他のテーブルに向かっていく。
(ううむ。パイだけじゃダメなのか・・。)
少しだけ考えに浸る少女。少しだけ。その後はパイに没頭。
肩をたたかれる。

「ふぇ?」
「今から時間ある?」とヒューランの男性。「ナイです。」
「えー、そうなの?」と食い下がってくるが、「ナイって、意味解らないかなあ?」
「そんなあ。」
裏拳を一撃。

倒れた相手を見向きもせずパイに専念する。
「あの、マユさん?ちょっとマズイんじゃ?」と給仕の少女。
「あっちが悪い。」悪びれずにパイの最後の一切れを名残惜しそうに・・・。


「んー、ここで鬼哭隊呼んでもしかたないし・・。」エレゼンの少女はとりあえず無視することに決めた。
そもそも、鬼哭隊のトップと知り合いなのだ。この少女は。ついでにいえば、母親はあまりにも名前が有名すぎる。「天魔の魔女」レティシア。

ふと。先ほどの少女を見ると絡んできた冒険者?の頭を踏みつけたおしている。

「しつこい!後、あたしの体にさわるんじゃないっ!」


(見た目はかわいいのにねえ・・。)同年代の少女は同僚の少女達を思い浮かべ、(冒険者なんて職じゃなくってホントよかったね・・・。)と心の中で・・。


----------コメント----------

少女の名前が「ナイ」って名前なのかとおもたw
Sanshi Katsula (Hyperion) 2012年05月26日 14:17

----------------------------

>サンキさんどうもw
「マユ」ですw台詞がひらがな、カタカナ、漢字なんかで声の調子や、感情、キャラなんかをだそうとしておりますw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年05月27日 07:11

<<前の話 目次 次の話>>

マユリさんの元ページ