202書き物。とあるミコッテの日常。

ミュ・アハートは、寝るのが大好きだ。

特に陽光に差されて、ポカポカする昼寝が大好きだ。

グリダニアは陽の当たる時間が短い。ゆえにこの時間帯はとても貴重だと彼女は思っている。

そのため、今の職場は非常にすばらしい。なんせ、カフェとはいえ、出勤時間が夕方からなのだ。
陽が陰りだした頃、店に行けばいいという、とんでもなく好条件。
ムーンキーパーの彼女にとっては、とてもピッタリだ。


街のベンチでお昼寝をしていた彼女は、そろそろ「時間かなー?」と。
部屋にはほとんど帰っていない。
カフェで用意してもらった部屋だが、荷物置きと化している。
クセっ毛の黒髪を、わしゃわしゃとかくと。
「あ。着替え取りに行かなくちゃ。」
ついでに軽く水浴びもしておこう。
普段からオシャレに気を使う同僚からは、「時間短すぎ。」といわれるが、そういうものなのだろうか?
前に彼女の部屋でちょっとしたパーティの後でのこと。
「うーん。」
独り言を言いながら、目的を済ます。

「さ!今日もお仕事!お仕事!!」
テンションは高い。(自覚はないが。)


カフェに着く。それほどお客さんは居ない。
「オハヨーございまーす!」

「おはよう。ミュ。」とは女主人。
「おはー。後、よろしくね。」と同僚の少女。
彼女は逆に朝から夕方が出勤だ。
「おっけー!カナル!」
ハイタッチをして、「じゃあ、ミューヌさん。また明日。」とエレゼンの少女は後始末をしてから帰っていく。
「あ、今日ってイーリス来るんでしたっけ?」もう一人の同僚。
「うーんと、確か休日は明日だったとおもうけど?」
「今日、忙しいと思います?」
「さあ?コレばっかりは。」







「遅すぎるにゃああああああ!!!!!」
遅すぎる同僚につい、絶叫してしまった。

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