118書き物。なんだ。アレだ。

エオルゼア。神々に愛されし地。


とは言うが、現実に愛されてるかどうかは、当の本人が決めることかもしれない。


例えば。


荒涼とした道をチョコボにまたがり、駆け抜ける青年はなんと思っているだろう?

おそらくは、自身が愛されてると思うこともやぶさかではない、のか?

はたまた、愛する君に対して少々、やりすぎてしまったのか?
チョコボを見ながらなんとなく。
神々視線でいえばどっちでもいいのだろう。

とりあえず、チョコボは自分の身の安全を最優先したようだ。


「なんだってんだ、ちくしょう!」茶色い髪をかきあげた青年は、必死でチョコボを走らせる。チョコボも必死だ。


後ろからは、冗談みたいにでっかい昆虫。名前は・・なんだったか?もうそんなのはどうでもいい。とりあえず、あんなののエサにはなりたくない。

遠目に、尖塔が見えてくる。

キャンプ?なんてものはとっくに通り過ぎた気がするけど・・。
ブラックブラッシュなるキャンプがあったはずだが。

「なんだ、ここは!」と絶叫するしかない。

目の前に、でっかいトカゲが見えたからだ。人の背丈のさらに上まで。その鎌首をもたげるソレは、確実にこちらを見ている。

クェー!

チョコボが青年を振り落として逃げてしまう。が。

巨体に見合わず、素早い動きで逃げ出したチョコボをくわえ込んでしまった。
そしてそのまま、噛み砕いていく。

「まじかよ。」


見たことも無い魔物、しかもその貪欲さを見れば、次は自分だろう。逃げるべき、なのだろうが、どうにも足が動かない。

ゴキュ。バキ。

さっきまで乗っていた騎鳥が噛み砕かれ、飲み込まれていく。

その隙を、と思うが眼はこちらを見たままだ。

「くそ!」と槍を構える。

「かかってこい!」気合を入れる。

「その気合たるやよし。」
へ?

横合いからオノが投げつけられる。

ガシっ!という音と共にでっかいトカゲの首に刺さる。

そのスグ後。

突き刺さったオノの反対側に、オノを叩き付け。

そのまま、首を吹き飛ばしてしまった。

「え?」

オノを背中にしまい込んで。

「坊主、名前は?」
「え、とネルケです。」
「ん?」
「ネルケです。グリダニアで鬼哭隊にはいってます。」
「おーー。そうか。君が。」
「はい?」
「そうかそうか。」
あの?
「ウチの娘はやらんぞぉ?」
「へ?」

「ちょっと!父さん!なにしてんのよ!」
「マユ、悪い虫は排除。」
「やめてって、何してるの、ってネルケもなんかリアクションしなさいよ、このあほ!」
「えー?」
「滅。」
「うわああ!」
「やめろ、この馬鹿親父!」


波乱万丈である。


----------コメント----------

え?なんか今結界張って中身を跡形もなくするような台詞が・・・・。
Bob Dalus (Hyperion) 2012年01月07日 22:38

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>ぼびー、いらっしゃいw
サンデーネタではないw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年01月08日 00:00

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