109書き物。なんだかリムサ。

リムサ・ロミンサの夜は長い。

まあ大体の場合は、面倒くさい客や、胡散臭い客や、馴染みで面倒くさく胡散臭い客に分かれる。

リムサ・ロミンサ最大の酒場、「溺れた海豚亭」のマスターは昨夜から今朝の出来事に頭をかく。
バンダナを巻いた頭はいろいろな思いが渦巻くが。今朝のは利いたな。


貿易で財を成している海洋国家。そこはそれ。
だが、いくらなんでも海賊船の旗艦が船籍を偽って普通に停泊してたり。
顔パスというか、「冒険者」というだけで入国審査が無いのはどうしたものか?
元、海賊の自分に言えたモノでもないが。色々な客がやってくる。


昨夜の、というか、明け方まで付き合った客は格別だった。

まずは、「天魔の魔女」。出会った中では最悪の災厄だ。
何故にこんなのと知り合うハメになったのか。ウィッチケイオス、とはよく言ったものだ。船を降りる理由としては最大限に名前を使わせてもらったが。
コレをばらすと恐らく命日が明日になるだろう。

続いて、「鬼哭隊」森林国家グリダニアの自警団。とはいえ、自警だけではなく積極的に行動しているらしい。
その、次期隊長と呼び声の高い女性。隊自体は、いくつかあるがその隊長で、統括、という意味での副隊長。
もうひとりいるらしいが、実力では彼女みたいだ。むしろ現隊長も意見を無視できない、らしい。


最後に。同じくグリダニアの冒険者ギルドも抱えているカフェの女マスター。
自身も成り行きというか、船を降りてどうしようか?と思ってたところに舞い込んだ話。酒場のマスター。

「似たようなモンか。」
独り言が最近増えた。
ミューヌは元はカフェの看板娘だったらしいが。隠居したオーナーに任されてしまったらしい。
さらに、右腕と頼む相棒の従姉だった。「これは縁だな。」

「マスター?どうされました?」と、右腕と頼む女性。ウルスリ。
「あ、いや。独り言だ。最近増えた気がする。」
「お疲れですか?」
「いや、気にするな。それよりご苦労だった。」
労わる声に、少し頬を染めるウルスリ。

そういえば。
「なあ、ウルスリ。あの、なんだ。ナイトノッカー(迷惑来訪者)はどうなった?」
「ナイトノッカー?ですか?」
「ああ、夜中にノックしてやってくるヤツは大抵ロクなコトを言わない。」
「ノックしなくてもやってくるとは思いますが・・。」
「で?」
「今朝、見た限りではわたしの部屋で寝ていましたが、そのまま放置してきました。戸締りくらいはちゃんとしてくれるでしょう。」
「そうか。」
「明日も起こしに行ってもいいですか?」
いきなり。

「あー、そうだな。よろしく頼む。」





ゴンゴン。開いたドアをノックする音が響く。


その後にナイトノッカーが現れる。それも3人そろって。


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母ちゃん厄ネタ扱いw
Bob Dalus (Hyperion) 2011年12月31日 03:26

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>ぼびー、いらっさいw
うん、基本一番関わりたくないキャラかとw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年12月31日 08:00

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