58書き物、7話。

「そりゃ、あれよ。人質優先じゃない?」
「もういいわ・・・。」

なによー、もう。ホントのコトじゃん。

なんかすっげー、アキラメた顔しやがるし。スゥ。

遠くに爆炎を撒き散らしながら、あたしはさっきの洞窟の反対側に走る。武器だけを持って、とりあえずの陽動を試みる。

「ちょっと、レティ!あなた荷物はっ!」
「そんなモン、ほっときゃいいのよ!貧乏性ねっ!」
「うるさーい!!」

ぶっちゃけ、腰に挿したワンドもネコに返さず、捨てていこうかと思ったくらいだけど、まだまだ使い道はあるか。

さて。ネコはどうしてるかな?

「ちょっ、レティ!!」
「何よ?今、目の前からアマルジャ達が出てくるわよ?たぶん。」
「なんか向うの洞窟付近にぞろぞろ人影が来てるわよ!!」
「OK,ならあのネコは仕事したってことね。」
「どーいうコト!?」
「あのネコがパールで援軍呼んだんでしょ?呪具もないし、一人であの人数をどうこうできるはずないもの。それに、目印ののろしも上がってるからね。」
「!!それで、ファイア?」
「のろし、上げるっつったじゃん!」言いながら足を止める。おそらくココからぞろぞろやってくるはず。ここで足止めしなければ。

「スゥ、ここが踏ん張りどころよ!」
「わかった!でも、またイフリートが出てきたら、今度こそ死ぬかも?」
「出てこない!アイツはたぶん、アマルジャの何匹かが自ら贄になって出てきたと思う。儀式もいるだろうから、こんな事態に対応できるとは思えない。」
「なるほど・・・んじゃ、一丁やってやりましょ!」「さっすが相棒!」







無事、人質を解放、輸送も済まし。


「で、ミンフィリアさん、でしたっけ?」

薄着の女性は席から立って、神妙な顔をしている。
「今回の件は、こちらの不手際もありまして、いろいろとご迷惑を。」

しらじらしい・・・。

「いいえ、人助けするのにそれほどな手間でもなかったし。必要経費さえいただければ。」
ヨコから肘でつついてくる相棒。(ちょっと、レティ。)
無視。
「ごらんの有様でね。」ズタボロになった皮のジャケットをこれ見よがしに見せびらかす。
「そんなになるまでのご活躍、トリコロールから伺っております。報酬はちゃんと用意させていただきます。そして修繕費も。」
「あ、それ嬉しい♪」とスゥ。(こいつ、ホントに貧乏くさい・・・・)
あたしは・・。
「そんなのいらない。」
「えええ~!!!」と、スゥ。

「ウチの娘に手をだすな。」きっぱり告げる。
「そう、受け取っていただけないのも残念です。」

「そうよ、レティそれはそれでもらっておきなって!」
「いらない。」そう言って、部屋を出る。

商店街の一角で、すこし買い食いをしながらスゥを待つ。あの子はちゃんと報酬を受け取る理由があるから、責めるのもヘンな話だし。でも。

「レティー!」「ほひ?」ミコッテ風山の幸串焼きをほおばりながら、振り向く。
「ちょっと、アンタもったいないことしたわねー!かなりの額だったんだからっ!」
「鬼哭隊って、どんだけ給料安いの?」
「ちょっ!・・・だって、自警が旨だし・・、息子もめっちゃ食べるし。」
「あ。あの子にウチの娘はあげないからね?」
「誰がもらうかああ!!」

あの女、最後に笑ってやがったなー・・・・・ミンフィリア、食えないやつ・・。





「ミンフィリアさん、今回の報告書です。」とローブのミコッテ。
「ありがとう、トリコロール。」
「今回は実力のほどを直に見れて、報告書以上の成果だと思います。」語尾に甘ったるい感じは微塵もない。
「あ、もうトリコロールじゃなかったわね、ティアラ。」
「いえ、もう偽名なんて使いすぎて、本名も忘れそうですけどね。」
「で、ワンドは返してもらったの?」
「いえ。」くすり、と笑う。「あの程度の呪具など。」
「そう?」「ふふふ」
「じゃあ、次の任務ね。あの娘の監視。」
「わかりました。ミンフィリアさん。でも、魔女ににらまれませんか?ボクではちょっと魔女には勝てませんけど?」
「しばらくは見てるだけでいいわ。今、グレイフォグが見てるけど、引継ぎってことで。」
「了解です。」
出て行くミコッテを見送りながら。

「魔女の後継者(サクセサー オブ ウィッチケイオス)、か。」そっと一人ごちる。

「使い物になる・・か、な?」






久しぶりに帰った家には、すでにマユを始め、夫に息子もそろっていた。
その後に少し事件が起こる・・・。


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狼煙がキノコ雲・・・・。
Bob Dalus (Hyperion) 2011年11月02日 03:21

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>ぼびー、いらっさいw
ファイア>ファイア2>ファイアのコンボwもちろん範囲化wリキャも考えて、一番効率のいい使い方wもちろん、最初にバーンを入れてレジを下げるのも忘れませんw
ついでにローミングやライフブレスとかも絡めるのがあたしのやり方w
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月02日 03:32

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むむ、この前途中まで読んだのに・・・
どこだったかなー><;たしかリムサでお酒のみまくってた所・・・
今度から呼んだ所でコメント付けてわかるようにしとかないと><;
あと、俺の登場はまだですか!え?でない?そうですか;;
Hank Alomar (Hyperion) 2011年11月02日 04:15

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>ハンクさん、いらっしゃい♪
ごめんなさいねwボビーのLsに参加はしてるんだけど、ちゃんとお役に立てるようになるまで、自粛しています。。。。
あと、投下スピードは毎日1~3話なので、がんばってwww
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月02日 04:22

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>ハンクさん、追加w
お話に参加、大歓迎ですwちょっとした設定を書いていただけますと、お話の中に盛り込みますw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月02日 04:48

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最後の一文すごい気になりますねー。ってもう続きあるや、さすが!
「あ。にゃあ」はやっぱり伏線だったのねー。
Alto Springday (Sargatanas) 2011年11月03日 15:38

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>アルトさん、いらっしゃいw
wになってるけどw
十二跡調査会、この小説では秘密結社としての側面を強くしています。
それで、有能な人材を発掘、スカウトしてるということです。
で、目に留まっちゃったんですねwで、平和に過ごして欲しいと願うママからすれば、ウザイことこの上ないという感じです。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月03日 18:28

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