56書き物。5・5話か?グリ編!

まず、向うを見渡す。

濃厚な緑の匂いの中、明らかに違う臭いが混ざる。

油の焦げるような。それも料理とかではなく、機械特有の油の臭いだ。

プシュー

ギギギ

プシューーーーー   ギ  ガチャ


苔の生えた岩のところから見た感じ。
どうにも機械の塔は、その動きを止めつつあるようだ。
(何しに来たのかしら?迎え?それとも?)

まず、ゆっくり深呼吸。

ふーーーーーー。

改めて見ると、甲冑を着た兵士5人のうち、二手に分かれているのが見えた。
こっち側には二人だ。


これならいけるかも。

だが、その全員が周りにかなり気を使っている。一人がものすごい捜索エリアを持っているはずだ。
得物は槍。つい先日に相手をして打ち負かしたこともある。技量のほどは分からないが、ナメて懸かれるものでもない。


(母さんなら、どうするかなあ・・?)と思いを巡らせるも、モタモタはしてられない。

となると。

ピューーーィ♪


口笛なんかを吹く。向うでなにやら聞こえてきたが気にしない。来るのは一人だけのハズだ。

岩陰に隠れながら、兵士がキョロキョロと怪訝な感じで通り過ぎていく。

一人だ。

アタリ!

ブラインドサイト。不意打ちともいう。訓練とかだとまずはできないし、卑怯呼ばわりされるだろう。

だが。

「実戦に、卑怯もクソもない。勝敗すら意味がない。生き残ってナンボ!」
が母さんの教えである。

そして。さっきから練りこんだ気をこめる。一撃に賭ける。

貫手。

帝国の兵士は完全な不意打ちによって、意識を失う。
槍も没収して、その辺の藪の中に隠してしまう。


しばらくして、戻ってこない相棒を探しに来るであろう相手に、さらに不意打ちを仕掛けるべく隠れるが。

来ない。



あら。とりあえず手とクチに戒めをして転がしてあるけど・・。

見にいくと立ち居地が変わっていない。・・・さすが?軍の訓練ってすごいなあ・・。




やりやすくって、楽ねー♪



スリプル。

最近覚えた、睡眠の幻術。
くたっ、と意識が途絶えた兵士は倒れるでもなく、立ったまま夢を見ている。

いい夢みろよー。と応援しつつ。

さて、機械の塔の向こう側に3人いるんだよねえ・・
ちょこっと細工を試みる。

この機械の足にそこらへんの木の枝を突っ込んだらコケないかなあ。。。
っと、その前に夢見がちの彼に、さっきの彼と同じく戒めを。

してる最中に目覚められちゃったけど、母さん仕込の台詞で黙らせちゃった。すごいなあ・母さん。なんか。「ひ、ひ。。。魔女・・」で沈黙しちゃった・・。

で。
なんだかよくわかんない部分にホイホイっと木の枝を差し込んでいく。

一対になる向うに足があるんだけど、そっちは3人がいるしなあ。
ソッチは放置、よね。

もう、機械のアッチコッチに小枝やらなにやら差し込んで、一旦退却?かなと思ったら。誰か一人、ではなく二人がやってくる。コレはとてもまずい。
少しパニックになって。

機械の足を思いっきり蹴り飛ばしてみた。そう、来るな!といわんばかりに。

ギギ・ギギギギ・ギ・・・

「え?」

ギギャグガガガガガガガ!!

バランスを崩した機械の塔は、あろうことか3人の兵士の方に倒れてしまった。

ぼーぜん。

被害のホドは気にしない。とりあえず、兵士を一人ゲット!コレを連れて話しを聞くことにしよーかなーっと・・・。





タナボタ。って、どっかの国で「おいしい」ってことわざだったよね!?


----------コメント----------

お持ち帰り一名入りまーす!!。
なんかあの母ちゃん魔女ってより悪鬼とか悪魔の方が絶対通りいいよね@@;
Bob Dalus (Hyperion) 2011年10月31日 19:02

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>ぼびー、いらっさいw
そこまでヒドいとはwお持ち帰りまではしませんがw見つかりにくいところで尋問ですw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月01日 00:33

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スリプル便利だなーっていつもPTしてて思ってますが、幻術30台まで上がってるのか・・・!
Alto Springday (Sargatanas) 2011年11月03日 15:25

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>アルトさん、いらっしゃい♪
はい、実はwこの前は20台くらいだったんですが、(過去話)そのくらいまで上がってのことですwなのでレベルあがってのリムサ>グリってことでw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月03日 18:12

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