1005外伝2 とりあえずの幕間。あるいは、行間。終幕。

着弾の音。そして、跳ねる水飛沫が海面に戻る音。砲撃の余韻。
「右舷だ!畜生、こっちの射程じゃまだ圏外だ。あのクソ親父め・・」
若き棟梁の青年は、望遠鏡を片手に悔しがるが、いかんともしがたい。
何せ、かの海賊船の有効射程距離が半端ではない。
その船で数年間も副長をしていたのだから、当然といえば当然だ。
が、小回りの方ならこの凪の海なら船が小さい分、有利に働く。
向こうは帆船で、しかも大型。こちらは中型ガレー船なので風に影響されにくい。
「しかし・・・本気で撃ってきたワケでもなさそうだな・・。」
この距離で砲撃戦となれば、一方的に沈めることができるほどに精密射撃ができるはずだ。
砲手もベテラン揃いで、大砲も最新鋭の上に整備士がキッチリ仕事をしている上に、測量士の技量もハンパではない。
「威嚇、か。」では、何故?暗くなりつつ空を眺めながら、左舷の空砲は撃つのを待っている。
そろそろ、仕事の時間で、しかも先を越された。それも実弾で。
まさかとは、思うが、この「お遊び海賊ごっこ」に参戦するつもりなのか?
それとも、この「百鬼夜行」を違法海賊として処分に出てきたのか?判別はつかない。
ただ、依頼元もしっかりしているため、後者では無いと思えるが・・・。
どのみち、指をくわえているわけにも行くまい。
「まずは、客船に接舷させろ!あの船でも流石に客船を砲撃はできんハズだ。せいぜい人質になってもらおう。」
「アイ!サー!!」


「おい?そろそろか?」ララフェルの青年は相棒のミコッテの青年を見ながら。
「かもね?なんだか砲撃の音もしたし。でも、この船が撃ったんじゃないようだけど?」
「そうか?」
「ああ。だって、普通砲撃したら、もっと大きい音と振動があるんじゃない?」
「言われてみれば、だな、じゃあ?」
「そうだね、もう1隻が撃ってきたんじゃないのかな?」
「お前・・・なんで、そんなに冷静?この船、轟沈したらどーすんだよっ!」
「泳いで帰ればいいんじゃないか?木の欠片くらいあるだろうし。」
「・・・・・。」


「おうっ!今の音!滾る!」
ミコッテの「女船長」っぽい装備に着替えたエグニールは、カトラス(模造)をキャビンで振り回しながら、傍らのミコッテの女性に、これでもか!と格好をつけて。
「私的には、あんまり良くない気がするけど?」
その脇には、竜騎士が使うとされるランス(騎兵槍)が立てかけられ、軽装の鎧もすでに装備が終わっている。
本来なら、普段着で、模造刀あたりで済むはずなのだが、先ほどの砲撃の音で必要最低限の防具を身につけ始めていた。
「え?どして?」女船長?の問いに
「ま、あなたはそれでいいんじゃない?」とそっけなく。
「なんだかアレだけど・・」
その時、少し船が揺れた気がした。
「そろそろ・・何かに捕まってた方がいいよ。」フェリセッタは、ベッドを船室に固定する柱に捕まっている。
「お!?」
直後、どんっ!と、音と、衝撃。
「わあっ!」転がる女船長。「甲板に出るよ。お仕事の時間みたい。」


「ワタシ、こういうの。初めて・・・・・」
ホールに案内され、豪華なビュッフェスタイルの食事は、前日で経験した。ついでに言えば、ここまで豪勢じゃなくても、それなりの食事はコロセウムでも経験している。
まあ、どっちもどっちだが、船内でこれほど豪勢というのは確かに今回のクルーズが初だ。
ただ、この晩餐の開始は、2発の轟音と衝撃が開始の合図だった。
サービスの指揮を執っていた、ミコッテの女性も少し驚愕したようで、無言で周りを見て、1拍後にスタッフに指示を出していて。
しばらくして、魔術の明かりを灯したシャンデリアが船体と共に豪快に揺れる。
「はにゃあっ!」エフェメラはかろうじて近くのテーブルに捕まる。
倒れずに済んだものの・・お皿が迫ってくるの予感して、左手で顔を覆う・・・が、大皿はテーブルに固定でもされているのか、動く気配は無かった。「アレ?」
取り皿や、食器はフロアスタッフが必要に応じて手渡す、そしてグラスもスピーチが終わるまでは供されない、というちょっと変わったルールが確か記載されていたような・・・?

(ちょっと!段取りが違うじゃない!)ホールリーダーをなんとか捕まえ、ユキネは小声で。
(あ、はい。バルバさんにも連絡したんです。でも・・)
顔をしかめ、チーフは(あのファットチョコボなら、腰抜かしてるかもね・・)現場指揮は自分がやるしかないようだ。(とりあえず、動揺させないように。
この後、アトラクションがあるけど、サプライズでこうなった、と判断するしかないわ。)
(分かりました。)
(とりあえず、ワレモノはお客様に近づけないように、それと、もしも転倒された方が居れば、即対応ね。)
(はい、チーフ!)彼は揺れる船内ホールでも器用に早足に歩いていく。サービスマンは、いついかなる場合でも「走ってはいけない」のだ。
(そろそろ、襲撃タイム、なのよねえ・・)この後どうなるのか・・ノープランだが、収拾をつけるのが自分の仕事だ。
ユキネはとりあえず着衣に乱れがないか、かるくチェックしてホールの壇上に向かう。


ホールに向かう途中で、轟音と衝撃と。咄嗟、というか、本能というか。
浴衣を翻し、壁を蹴り付け、衝撃と反対方向に飛び、もう一度床を蹴って衝撃を殺したブルーム・ベルは、苦無を出そうかと一瞬おもったが、躊躇した。
まず、目の前の脅威ではない。そこに苦無など、恐慌を引き起こす道具でしかないからだ。まずは、甲板に出て、状況の把握が必要だろう。
周りの船室から出てきたばかり(人数からすれば、もう半数くらいはホールに出ていたのだろう)客は、パニックというよりは、少し歓声めいたものも聞こえてくる。
楽しんでいるのだろうか?
なんとも、お気楽なものだ・・ホールとは反対の階段を目指す。船内案内図は初日に頭に叩き込んである。「これも修練。」目立たないように階段を目指す。


その頃、ホールのドアの正面にいたスタッフから、エスコトーされようとしていたステラは、横殴りの衝撃にひっくり返りそうになり、手を出していたスタッフ(男性)にしがみついた。
「あ。その・・」
一瞬、目が合い、思いがけず、その距離感にドキッ!と来たが、「ああああ!すみません!!!すみません!!!」と、手を離し、もう一回の衝撃で完璧にすっころんだ。
「・・・!!!!????」
タイトなドレスに身を包んでいたため、衝撃はそこそこに。(やっぱり、ドレスは向いてないのかしら・・?)が、そこに先のスタッフが手を差し伸べてくる。
ようやっと立ち直れた、と思ったが・・
スカートが少し以上にめくれていて、下着が見えそうになっていて・・・・
「ひゃああああ!!!!!!」と、ホールにダッシュ。
思えば、倒れた状態から、ヒザ立ち、ダッシュ姿勢が取れたのは、人生のなかでも快挙の一つだろう。


「よし。もう2発、撃ち込んで俺達は帰還だ。」船長室の初老の男は、伝声管に。
「ダッコルド!!」
しばらくして、轟音と振動。
「ふん。若造どものお遊びに付き合うのも、いいかもしれんな。」パイプに煙草を詰めて、火を点ける。
紫煙をくゆらせ、グラスにラムを注ぐでもなく、瓶に直接口をつける。
「コレで、あいつの株が上がるか、下がるか。見物させていただこう。」
フィルフルは、デスクに向かい、航海日誌にいろいろと書き込むと、パイプとラムを楽しみながら、帰路に就く。


「あんのクソ親父、まだ撃ち込むか!!くそ、こっちからも一発くらいは!」
「棟梁!アスタリシアが引き上げていきやす!!」
「何!?」望遠鏡を覗く。そろそろ、星明かりくらいしか使えないが、確かにあった船影が消えている。
「なんだ?何を?」
疑問は残るが、こうなってはどうしようもない。とりあえず、右舷の警戒体制は維持したまま、左舷の「乗り込み」の段取りをしなくては。
「まずは、仕事優先だ。アスタリシアの監視は続けとけ。左舷の空砲は、しばらく使わない。砲手は休んどけ、と伝えろ!」「アイ!サー!」
ふう。さっきのタイミングといい、威嚇砲撃といい、相手の思惑がわからない。ただ、もしかしたら。「宿題、か?クソ親父。」また、苦虫を噛み潰す事になりそうだ。
カルヴァランは、「部屋にいる。酒保から、ラムを持ってこさせろ。」「アイ!」
とりあえず、仕事の完遂だ。


「おわ!えーっと!?コレ渡るの?」女船長、エグニールは、客船と海賊船との間に渡された「ハシゴ」とは名ばかりの、出来損ないの丸太橋を見て。
「はい!こんだけ近けりゃ、走ればすぐですぜ!」とは、船員。
周りには、縄にカギ爪をつけたものが数本。これで相手の船とこちらの方向を固定、そして安定させて。で「ハシゴ」も2本用意されていた。
本来なら、相手も対抗してくるので、ここが「決戦」になることも少なくない。むしろ、相手の乗船を許した時点で客船の「負け」は確定。
なので、傭兵を雇い「ハシゴ」に油を撒いたり、斧で縄をを叩き切るなどして、接舷を許さないのだ。
大砲は、海賊としては、大事な「お宝」を海に沈めるだけで、なんのメリットもない上、消費だけがかさむ。なので、脅し以外には使わない。
要は、近接戦でケリをつけるのが「海賊船」との戦いになる。
そして。
「イベント」で海賊行為をされるのを、スリルあるイベントな今回、抵抗などあるはずもなく、クルーからしてみれば、これほど楽な仕事もない。
でも。

「結構、ムズカシイぞ!」ララフェルの青年は、忍術を扱うが・・揺れる船どうしをつなぐ、
たった数歩が少々、タイヘン(ララフェルにとっては、他種族では3歩が倍の6歩になるから、とは後から聞いた)らしい。
そして、そんな彼を押しのけるように、ミコッテの青年は「よいしょっと。」とんとん、とリズムよく。
「あぶねえだろ!」とルジェが非難の声を上げるも「いや、邪魔だったし。」と涼しい顔で客船の甲板に。ミコッテは身体的に、俊敏らしい。

「ね?フェリ。あなたは?」振り返ったが、そこに彼女はいなかった。
へ?もう一度向こうの甲板を見れば、涼しげな表情の彼女が。
「このくらいの距離なら、跳んだ方が早い。」
そういえば、跳躍からの打撃を旨とする竜騎士なら、この程度はどうということもないのかもしれない。

「じゃあ・・・」「そ、そうね。主役は最後だし・・」

残った二人が恐る恐る「ハシゴ」を渡り終え、案内役のクルーに従い、ホールを目指していく。

2発の着弾があったのは、その直後だった。
「死ぬ・・死ぬ・・・」「あー、今のは景気づけ?」「上手に外してるんですかね?」「シヌ!」
ルジェ、ラスティ、フェリ、エグニールとそれぞれの・・

ユキネは、スタッフから準備が出来ました、と聞いた瞬間に轟音と船の揺れ。
「過激ね・・しかも、海面がこんだけ揺れるって、事前の情報の空砲だと無いでしょ?それも3発だったハズよ?2発づつ、って・・・もしかして、本物の海賊!?」「さあ・・?」
応えるスタッフも、正直パニック寸前。「殉職したら、両親に保険だけはなんとか・・・」明後日の方向に目を向けながら。
手持ちの武装は、細めの剣と小ぶりの盾。予備として、ワンドもあるが・・さすがにデカイ武器を振り回すのは。
ついでに、鎧に関しては普段着にちょっとした追加装甲がある程度だが、今から着替えるのはどう考えても無理だ。
ここは、ワンドと小ぶりの盾で切り抜けるのが最善だろう。一応、壇上近くに置いておいて正解だったワケだ。
「ヤルしかない・・」

そこに。
転がり込むように、黒髪に赤い装飾の目立つ帽子、しかも眼帯までつけた若いミコッテの女性。
「やぃ!てめえら!命が惜しかったら、身ぐるみ差し出して、こっちによこしな!オレは、ここらじゃ名の馳せた海賊!・・・・(フェリ・・なんだっけ?)」「知らない。」
槍を背にした女性はクールに返す。
とりあえず、名乗りは置いといて・・・「いいから、言うとおりにしやがれっ!」左手には、空砲の銃。掲げて、一発。
バン!と、硝煙の香りと共に音が炸裂。ただ、思った以上の衝撃があって、完全に体勢を崩しそうになるのを、銀髪の青年がフォローしてくれる。
(さんきゅー)(いえ。それより、カトラスを抜くのを忘れていたのでは?)(あ!?)
小回りの利くララフェルの忍術使いが、ホール内を走っていく。
「いいから、金目のモンを出しゃいいんだよ!」と、大袋をテーブルに投げつけながら。

(ん?)ユキネは、なんとなく以上に、この「海賊」が、雇われの素人だと見当をつけ。
「皆様!ここは、彼らの指示に従ってください!下手に抵抗されますと、お怪我をっ!」と声高に叫ぶ。(なんとか、このあたりはシナリオ通りだ・・・コワイくらいに。)

(ほう。)ホールの隅に居た、ブルーム・ベルは、同じく忍術使いを見て、苦無を投げつける。
キンっ!
小刀を鞘から抜いて、飛んでくる苦無を撃ち返して、ルジェは(いいのがいるじゃないか。)テーブルに袋を投げるのはやめて、そちらに向かう。

「ちょっと!コレ?どういう状況?」
いきなりな展開で、エフェメラはパニック寸前。
「ワタシ、もしかして、超トンデモない災難?」とりあえず、テーブルの下に潜り込もうとして、今のドレスはまさに「そのために」あつらえたように動きやすい。
「へ?」疑問符はさておいて、戦場?から逃げるべく、テーブルの下を渡り歩く。

「な!?」ステラは、なんとなく危険を予想していて、とりあえず魔道書を開いて、妖精を呼び出して、回復や、防御の術式のページを繰りながら唱え出す。

「こっちも、スマートな仕事がしたいんだよ。」竜騎士は、素早く短距離の跳躍をして、学者に槍を突きつける。「降参してくれたら、誰もケガしない。」

「まあ、こんな役回りが来るとは思ってたんだ。」銀髪のミコッテの青年は、にこやかな笑顔でテーブルに置かれた袋に入った貴重品の回収をしながら、貴婦人に笑みを。
相手は、嫌がるどころか、腕を絡めようとしてくるので、軽く避けながら回収を進める。

「あー!。こほんっ!いいか、無駄な抵抗はしないことだっ!この・・・ニール船長のいう事を聞けば、怪我はしないぞ!」
今更ながら、カトラス(模造)を振りながら、壇上で宣言し、すぐ横にいるこの船の添乗員らしき女性に(コレでいいんだよね?)(まあ、そういうコトなので。)
二人は、とりあえず納得して、脱出経路の確認などしながら、戦利品を持ち帰ったメンバーに(撤退だよ。)と。
ララフェルが、向こうの忍術使いと乱戦を繰り広げていたが、「早くしろ!このすっとこどっこい!」「えー!」「いいから、来るか、死ぬか勝手に決めろ!このバカ!」
「まて、俺はバカじゃない!」一旦、距離を置いて、そこからの撤退は、さすがの体術だ。

「では、諸君!ごきげんようっ!」エグニールは、決め台詞で、撤退を。


「ふう、思った以上に緊張した。」とは、襲撃班の面々。貴重品の全ては船に渡して、寄港した時に収穫に応じた額が支払われる。
「次、こんな仕事来たら絶対イヤだから・・」と、船長役のエグニール。
「だね。」とは、残る3人。
とはいえ、懐具合は暖かいので、それほどでもないか?とか。「セリフとちって、役回りサッパリな船長には、報酬はナシでいいと思いマース。」フェリの一言に「えー、許してよ~」


「いや、まじでワタシ的にはショコラさんにお願いして、大正解だったよぅ。」
「そうですね。確かにあのドレス、動きやすかったですし。」
「ただ・・問題は・・」
「そういう事があるんだったら、ちゃんと教えて欲しかったです。」ステラもパニック寸前だったから。今は落ち着いてウルダハを二人並んで歩いていて。
「エフィさんは、お知り合いだったんですよね?」「まあ、前に。ちょっとね。」
あの騒動のなかでも、料理はフタ付きの大皿で、かつテーブルに固定されていたのでほとんどが無傷で、食べ放題。
しかも、参加者のほとんどは「貴重品」が追加料金だったのに、こちらはそういう損失はナシ。「場を盛り上げてくれて、ありがとう」と、手紙が一通きただけだ。
ただ・・その差出人の宛名には「Q]とだけ。なんとなく、イヤな予感はしたが、黙っておくことにした。
「ワタシ、この後知り合いの方に会うんだけど・・よければ一緒に?」
「いえ、それはあつかましいですので。暇があれば、アルダネスの学院にいらしゃってください。」
「うん。」「それでは。」
二人が別れていく。

「なあ、ラスティ。」
「うん?」
「今回、目立ってたかな?」
「さあ?こっちは、君が放棄した回収でいっぱいだったからね。」
「そうか・・」
二人は、リムサ・ロムンサの公園で、フルーツジュースを飲みながら、のんびりと。


「はぁ。しかし、なんだってこんな役回りがくるんだかな。」
褐色の肌のエレゼンの青年は、なんだか、よくわからない、と言いたげな表情。
「しかし、棟梁。今回の評価はかなり高かったそうですよ!」副官が告げてくる。
「ああ。それも、こっちは仕事を完全に支配してなかった、ワリにな。」
「まあ、いいじゃねえですか。」副官はボーナスが出たので、機嫌がいい。
「もう少し、依頼についてもしっかりしないとな。」
「まあ、まあ。」副官はたしなめながら。


「で、こちらの報酬は?」
フィルフルは、パール越しにミコッテの豪商クォとの念話を。
(最初に提示した額だ。)
「ふん。いいだろう。」
(だろう?カピタンなら、そういうと思っていたよ。)
「カルヴァランの「価値を上げる」な。いい所を突いてきたな?」
(可愛くてしょうがないんだろう?)
「まあな・・・」
(また、いいビジネスができる事を期待しているよ。)
パールの念話を終える。

「あの、見た目どころか、中身まで真っ黒なヤツに、こうも弱みを見せられたら、な。」
もうちょっと、鍛えて船から降ろせばよかったか。が、いまさらだ。
「俺ができるのは、ここまでだ。いい加減、成長しろよ。カルヴァラン。」

<<前の話 目次 次の話>>

マユリさんの元ページ