962外伝2 女子会?かな?

くんくん・・・・

いろんなテーブル。そして各々に割り当てられた席。そして、大きめのテーブルにはいろんな料理が乗っている。
それも、ウルダハ風であったり、グリダニアや、リムサ・ロミンサの郷土料理やご馳走。

そして、彼女の座っているテーブルにもご多分に漏れずご馳走のオンパレードと、座っているメンツもそうそうたるもの。
「ガーロンド・アイアンワークス」のメンバー。シドを始め、一級の技術者集団の彼らと同席しているのは、
取りも直さず彼女も一時雇いとはいえ、一緒にこのテーマパークの建築に関わっているから。

「(これ、ワタシの好物・・・)・・・・。」つい、耳と尻尾がピコピコと動き、鼻はまず最初にお皿に乗せるべき獲物を探して。
「ねえ、エフィ?よだれ・・」隣に座るミコッテの女性。カレン。
ツンとした態度が「姉御肌」として、人夫にはある種の人気があるのだが、当人は全く気にしていない。が、面倒見もいいあたり人気があるのは当然かもしれない。
「う!?」「ほらほら。」とカレンがタオルで口元をぬぐってやる。

少し照れた表情で「コレ・・美味しいです・・・カレンさん。」とエフェメラが自分イチ押しの料理を渡し「ありがと!」と受け取り、「うん。いい味だよ!」な一場面も。
「リムサの料理が私向きだな。」とはシックス。横目に見つめるその先にはカレンの皿に盛られたウルダハ料理。
「あ、シックスさんも!」と取り分けた料理を。
「ふん、もらっておく。」とそっぽを向きながらも、耳がピクっと反応するあたり、実は嬉しいのかもしれない。

ミコッテ女子3人のちょっとした女子会に「あ!エフィ!ごくろーさま!」
さらにミコッテの女性。「エリスー!ねえ、デザートのお皿ってまだいっぱいある?」
「あるけど・・・剣王がさっきタカってたからね~。早めに行かないと大皿にカボチャしか乗ってないなんてこともあるかも?」
「やはりっ!」彼女の危険感知はここでも役に立つ。

数を4人に増やしたミコッテ達は、別のテーブルにあるデザートを目指し進軍を開始。
そこで、大皿の半分近くを侵攻していたカボチャ頭を放り投げ、できるだけの量をキープして戻っていく。
「ワシのオヤツがなくなるんじゃよ~!」という悲鳴は聞かないようにして・・・

「とりあえず、安心だわ。」「だね。」「うん。」「ねえ、みなさん?」「ん?」x3
エリスの問いに首をかしげ。
「あのさ。誰かが見張ってないと、席にある方の料理が無くなってない?」
言われてみれば。
なんせ、工房勤めのガタイのいい連中ばかりだ。その食事量たるや、想像に固くない。
「あ、アワワ!」「シックス!いくよ!」「ったりまえだー!」

残念ながら、各自取り分けた分以外は、ほとんどメインなぞ残っていなかった。むしろ、追加の料理を漁りにビュッフェテーブルに移動したようだ。
「やっぱり、な展開だな。」一人悠々と座り、フォークで肉をつつく棟梁シド。

「とりあえず、今あるものを平らげるか・・・ビュッフェすら墜とされる前に制圧する?」
「ワタシは、二手に分けたほうが・・」「抜けがけされないか?」「仲間を信じる方向で。」「早くしないと、社長も参戦してるかも?」
「行く!!!!」x3

「ま、頑張れよ。」紅茶ワインか悩んだ挙句、ワインのオーダーをしたシドは愉快げに。

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