669外伝。姉妹。

「ね、おねーちゃん。」
身長だけなら、圧倒的に上回る妹、ユーリ。
「あんだよ?」
ハイランダーの女性としてはかなり身長が低い姉、ユーニ。
「あのさ、あのミッドランダー、人気すごくない?」
「だからなんだ?」
「いや、ウチらも人気あげんと。」
「素っ裸で踊ってこい。」
「え?おねーちゃん、マジでそれやる?」
「お前だけがな。」
「えー、やろうかなあ・・・。」
「お前、ホンマにバカか。」
「ぶー・・・。」
ハイランダーの姉妹は会場でそれなりに人気を博してはいるのだが。
まず、ハイランダーの女性という時点で目立つ。
基本的にミッドランダーのヒューランは男女共によくいる。悪い言い方だが、何処にでもいる。だが、ハイランダーの女性というのは田舎に引っ込んでいるのが常だ。
つまり「珍獣」扱いである。
「あー、ウぜー。」ユーニの台詞はある意味全てのハイランダー女性の代弁と言ってもいいかもしれない。
「ねーちゃん、もーちょっと、その、言い方あるんじゃ?」
妹のユーリは見た目は迫力があるが・・・
意外と大人しい。武器は斧と過激だが。
性格でいえば、姉のユーニは小柄ながら「超」が着くほど過激だ。
「つまんねえ男の相手なんかしてられっか。」男性経験が豊富な姉。
自身はまだ経験が無い。
「うらやましい・・・」本音が。
「お前は、もうちょっと本気のオトコ探せ。でなきゃ遊ばれて終わりだ。」
「え?」
「今の意味がわからなねえなら、仕方ねえ。遊ばれろ。」
「そ・・・そんな・・・。」
「ま、遊ぶのもええぞ。」
「ひえええ!そ、その、おねえちゃん、その・・・」
「なに、10人程度だ。痛いのは最初だけだしな。」
「げ、やっぱ痛いんだ・・・」
「慣れたら問題ないぞ?」
「がんばってみる・・・」
「マジ惚れなヤツだけにしとけよ。」
「おねえちゃんは?」
「遊び。」
「説得力ない~!」


姉妹の会話は続く・・・・・・

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