663外伝。二人の日常。

緑生茂る街、グリダニア。
霊災の甚大ともいえる被災から、数年が経ち、鬼哭隊や神勇隊などの自警や、ボランティア
も復興に尽力している。
そんな中。
陽光に赤い髪をオレンジに映えさせた少女がそれなりの大きさの木の枝を束ねて運んでいる。
「これ、結構重い、よ、ね。」
エレゼンの少女は主族的特徴としては背が高いハズだが、どうにもヒューランとそれほどかわらない。ありていにいえば、背が低い。
この年頃ならば、170センチはあってもおかしくは無いのだが。実際は160センチに満たない。このことにコンプレックスを持つのも致し方棚のないコトで。
相棒であるところのヒューランの少女は170センチには届かないものの、近い所まで伸びている。
「おい、ミー?大丈夫か?」声をかけた少女、エレディタは真っ黒な髪を適当に刈って、女性らしさというよりも、やんちゃ坊主というナリだ。
ただ、出るトコが出ているので誰も男とは言わないが、働くところはナヨった男以上。後から聞いた話だと、ミッドランダーと、ハイランダーのハーフらしい。
その後の寂しそうな横顔を見て、つまらない事を聞いたものだと、後悔で胸がつぶれそうだった。
そんな思い出が顔に出たのか、同じく木材を運んでいる相棒に、ぎこちない笑みを。
「はは、だいじょうぶ。これでも実家では薪集めとかしてたんだから。」
「薪、なんてレベルじゃないけんど?」
「にたようなものよ。」
「さよか。」
「ま、がんばろ!」やわらかいエレゼンの少女のの笑み。
「せやな。」最初に逢った時とは違う、破顔したヒューランの少女。




「なーねーちゃーん。」
がっしりとした体躯。背には大ぶりの斧。
ここはウルダハ。比較的霊災の被害が少なく、復興とはいえ、商店を模様替えしたり、
防壁の構築(これは軍がやる仕事であり、一般人は参加できない)や、とにもかくにも。冒険者には仕事がほとんど無い。
まあ、無くも無いが、少ないゆえに取り合いである。
父親であるところのヴォルフは経験と知名度ゆえに、それなりに稼ぎには出ているそうだが。
かつての相棒ハウンドが逝ってからは、ほとんど仕事をしてなかったそうだが、ここ最近、真面目にやっている。
「ユーリ!うっさい!」
姉の叱責。
ちんまりとしたローブ姿。
ハイランダーの割りに背丈がかなり低い。自分で確か180くらいあったけど。
姉のユーニは、おそらく160に満たない。もしかすれば、150を切っているかもしれない。
背丈の話しをすればブチキレるのは経験上よくわかっているので、これ以上は・・・。



ここで、なんとも。とんでも。
この二組に仕事が舞い降りる。


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遂に始まりましたね、Durandalワールドより一足早くMayuriワールドの新生FF14が。
第一章では主役と思われたマユが母親に出番取られたから、第二章ではヴォルフが主役を張ったりしちゃったりなんかしてw
続き、待ってまーす
Ephemera Mitoa (Durandal) 2013年08月14日 18:31

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ヴォルフとアルの男親コンビかも?
Ephemera Mitoa (Durandal) 2013年08月14日 18:32

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>エフィたん、主役張るのは・・・
ミーラン、エレディタ コンビと、ユーニ、ユーリ姉妹。
ライバルとして張り合ってもらいましょうw
ヴォルフ、アルは脇役だなあw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月18日 07:22

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