633外伝。コロセウム 夜会の後。そしてエキシビジョン前夜2

一室にて。
姉妹が。

「なあ、アイツらなあ。」
濃いブロンドの少女。
「ん?」返すブラウンの髪の少女は、愛嬌のある垂れ目で姉を見る。

二人がコロセウムの一室で、夜会の後を。

「絶対、次の、っていうか明日の試合にでるで。」
「えーと、本戦から落ちたんやね?ウチら。」
「そうや。エキシビジョン、とかいうとったな。偉そうに言うとるけど、どないなもんかな?」
「お姉ちゃん、そこまで・・。」
「アホぬかせっ!賞金枠からはずれてんねんどっ!トップ取ってナンボやっ!」
沐浴上がりの濡れた長いブロンドを振り回す。
「そんなコト言うたかてな。しょうがないやんか。」
ショートのブラウンの髪をとかしつつ、妹が。
「ったく、クソ親父め。なーにが儲け話しだっつーの。」
ユーニは憤懣やるかたなく、寝台に座り。
「でも、お姉ちゃん。美味しい料理は食べれたし。」
妹のユーリは少し満足感を出している。
「デカイお前はそんでええよ、ウチはな!」
術士の姉が声を荒げるが・・・
「お姉ちゃん、術式編むのが好きなだけやろ。ウチは斧を振ったらおもしろいと一緒やで。」
「お前、凍りたいか、焼かれたいか、どっちやねん?」
剣呑な表情。
「ほんなら、真っ二つは、タテがええのんか、横がええのんかどっちや?」
長い髪を乾かしながら。
「やめとこ。とりあえずは、残り二枠や。本戦での負けたうちからランダムで二人、って話しやしな。ウチらは、斧術、呪術。できれば前衛張れるのがええな。」
「そうやな。」
ショートの髪は乾かすのにそれほど時間がかからない。

「そんでまあ、相手や。あいつら、ちょっと視線合わせたら、すぐに気づきよった。意外とやりよるで。」
「そうなん?」
「だからこそ、残り二人がわからへんとムズかしい、ちゅーか。」
姉はこめかみを押さえる。
こっちに二人、相手に二人。分らない組み合わせ。

「真っ先に、あのオレンジの頭から落とすで。」
脳裏にオレンジだか、赤いだか・・髪のエレゼンが思い浮かぶ。
「えーと?他のは?」
妹の声だが。
「あいつ、黒髪と違ってウチの視線に気がつかへんかった。それ以外は教授クラスが出てくるなら、アイツ以外に先に落とすヤツはおらへん。」
「なるほど、さすがお姉ちゃん。」
うなづく妹。
「一人落とせば、ウチらの教授クラスも居るやろうしな。いけるやろ。」
「そっか。わかったー。」


ドレス、とは言わずとも、それなりの装束から開放された少女達の作戦は・・・・


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どこまでが本文か分かりにくいよw
Marth Lowell (Durandal) 2013年07月13日 17:17

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>マルスCEO、それはねw
ユカイな通販ショップみたいなところから、かなw
前回の「ダーリン編」でつなげちゃいましたw

あと、本文には少しスジを張っています。
どこまで回収できるかは微妙ですがw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月14日 00:41

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この世界での関西弁ってどこ出身者になるんだろう。
Fizz Delight (Hyperion) 2013年07月14日 06:11

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>フィズさん、まあ、田舎?w
ハイランダー女ってば、辺境に~な設定だったからねw
エリはスラム出身だけどw
そのへんはおいおいw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月14日 14:08

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あ、今日もまたこのまえと同じはいぺりおんでβ3最後のあつまりするでございます!
Narvi Grolya (Ridill) 2013年07月14日 18:14

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>ナルさん、どうもありがとうございますw
参加させていただきましてw
もう、誰が誰だかわかんないくらい盛り上がりましたネw
β4でも、新生でもやりましょうねw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月16日 08:52

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