621外伝。コロセウム 観覧の2

「そんな・・・。お父さん・・・。」
オレンジだが、赤みがかった髪は陽の加減でどちらにも見える。
エレゼンの少女は、細い腕で体をぎゅっと抱きしめる。

コロセウムの中、爆炎を振り撒く術士。父。
師匠であるところのルガディン、ユパ、相棒のエレディタと共に2枚目の対戦を観ていたのだが。
ララフェル(名前は知っているが・・・)の術士との対戦で敗れてしまった。
師匠いわく、父も相当に危険人物になるくらいの術士だったようだが。
かのララフェルはさらに上を行く人物らしい。

「ミー?」
相棒の黒髪を短く刈った女性。エレディタ。
普段は憎まれ口や、偉そうな口調で口げんかも絶えないが。
今は、思いやる目を。
じつは、彼女の仲間意識はとても強い。
リムサ・ロミンサのスラムで育った彼女は、ちょっとしたチームのリーダーでもあったのだ。

「うん。」


少しの沈黙


「大丈夫。」
相棒に応える。
エレゼンの少女は頬を軽く。両手で。
パンパン、と叩く。
「うん、ミーは大丈夫。」

改めて戦場を観る。
先ほどのララフェルの術士は移動をしたようだが。
父が倒れる前に負傷を癒された給仕娘が見えない。
「あれ?」
黒い肌に銀髪、さらに戦場?でも給仕服という、かなり目立つ出で立ちにも関わらず、だ。

「ミー!あっち!」
相棒の声に。
「うっわー・・・。」
つい、声が。

あの服装で。

信じられないほどの速度で走る姿。

そして、相手は・・・。

東方剣術の女性。



「先ほどは遅れを取りましたが。あなたも極力排除すべきと判断します。魔女をすら退けた腕前、ワタクシも参考までにお願いいたします。」
ナックルを取り出す。「デストロイヤー」
破壊者を拳に収め、名乗りを挙げる。
「ベリキート・ラピスラズリ。往きます。」

黒髪、赤い瞳の女性は。
銀色の光をその鞘に。
「・・・・斬る。」
手を添え。
「・・・黒雪。参る。」


「エリっ、師匠っ!なんかスゴイ事に!」
エレゼンの女性は興奮を抑えられない。

「ミー、うるさい。」
「ミーラン、アルの間際の回復術式が間に合った、って事かなあ。」

なるほど。一つ先を打つ、か。

エレゼンの剣術士はおおいにうなづく。さすがは父だと。


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ついに暴走モード突入かちら?(^◇^;)

読者キャラチームも応援したいし お気に入りの魔女サン&フネラーレチャン♪のオリジナルキャラチームも 捨てがたい(; ̄ェ ̄)

どーなるのかとっても楽しみですん( *´艸`)
Tink Brownie (Excalibur) 2013年07月03日 08:51

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>てぃんくたんwww
まだどうなるのかは、あたしも未知数w
書きながら考えますw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年07月03日 12:37

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