566外伝。コロセウム。

とある場所。そこには対戦場があるという。

「ん?君は・・?」赤いローブの術士が一人のエレゼンに声をかける。
影のような肌に黒い革鎧、腰には・・・。黒い箱のようなものが。

「あれ?どこかで会いましたっけ?」とベンチに座っていた青年は顔を上げる。
暗めの赤いローブのエレゼンの男性はフードをあげ黒髪をさらす。
年齢は一回りは上か。

「次のデュエル(決闘)に出るのかい?」と物静かに。
「ああ。あんまりこういうのは好きじゃない、ってヤツもいるけどな。俺は大好きなんだ。一瞬の緊張感がたまらねえ。」
「そうか。俺はどちらかと言えば平和主義者でね。「こういうの好きじゃない」って部類さ。」
「じゃあ、なんでココにいるんだ?ここは控え室だろ?」
「次のデュエルに出るからだよ。チームが同じだといいな。」
去っていく。
「ンだよ、あのおっさん。」
ち、そっとわき腹に吊るしてある皮袋。「ホルスター」に触れる。
コイツがありゃ無敵だってーの。


「ふう。」
最近の若者は・・・っと。そんな事を言えばオジサンだと娘から言われる。
というか、散々言われてしまった。
何故デュエルに出るのか、と聞かれれば、やはり単純に賞金。
身もフタも無い話だが、先の大戦で家が全焼してしまい、新たに建て直すか引越ししかないからだ。
幸い娘は宿住まいだし、妻は友人とカフェにいたらしく・・・。
ただ家財道具がほとんど焼けてしまい、素寒貧というわけだ。
幸いギルはカフェの口座に預けてあったので、それなりに蓄えはあるが。
だからといって家が買えるわけでもない。で、手っ取り早く稼げると噂の此処に来た。
「まあ、命までは取られないらしいからな。」

そう。コロセウムではまず特別な防御術式をかけてもらい、痛覚や身体ダメージを抑えてくれる。
ただ武器や術式は加減ができないため、かなり痛いらしい。
そして、ある程度になれば自動的に術式が発動し、勝手に倒れさせてくれる。
その後の施療もちゃんとしてるらしいので、死者は・・・タマにしか出ない。
どうしても痛みに馴れていない者はショックで落命するそうだ。

「まあ、ミーランが友達と一緒に出るとか言い出したときにはさすがに焦ったが。」
これが二つ目の理由。「隠者」と呼ばれた彼だが、さすがに一人娘をこんなところに行かせるわけには。
ナイトの称号をとった娘がどれほどの腕前かは知らないが。
まだまだ自分も捨てたものではない。


「それでは、次の対戦を行います。オッズの最終確認をどうぞ。現在、1・3:2・0です。メンバーは・・・・・」
アナウンスが流れる。
「そうか、さっきの彼は・・・。亡霊か。骨が折れる、ってのは冗談ではなさそうだ。」

「なんだ、あのおっさん、有名人じゃねえか。ま、なんとかなるか。」


「それでは選手の皆様。フィールドまでお越しください。」


「仕方ない。やるか・・。」
「おっしゃああ!」


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アルフレート氏に1万!!
Fizz Delight (Hyperion) 2013年04月24日 17:03

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>フィズさん
選手なのに賭けていいのかw
Marth Lowell (Durandal) 2013年04月24日 17:30

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>マルスさん
剣闘士である前に
アルフレート氏のファンなのです。
Fizz Delight (Hyperion) 2013年04月24日 19:11

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>おふた方w
まあ、どちらが勝つかはwww
でもまず、自分に賭けましょうフィズさんw
マルスCEOはもちろんアルフレートさんですよねw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年04月25日 03:06

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